E195-E2、納入前年2倍超 次世代機への移行進む=エンブラエル23年実績
エンブラエルが2023年通期で引き渡した機体は、エンブラエル175(E175)などの民間機は64機(前年は57機)で、前年を7機上回った。「フェノム」シリーズなどのビジネスジェット機115機(102機)と中型輸送機「C-390」2機(1機)を含めると181機(160機)だった。前年実績を上回ったもののサプライチェーンの遅れに直面しており、同社は納入に影響を及ぼしていると説明している。 民間機の内訳はE175が25機(前年は35機)、E190がゼロ(3機)、次世代機のE190-E2は1機(1機)。E195-E2は38機(18機)で、前年の2倍以上を引き渡した。 12月31日現在の民間機の総受注残は298機(前年は291機)。内訳はE175が100機(90機)、E190-E2が16機(7機)、E195-E2が182機(194機)だった。従来のE170とE175、E190、E195で構成する「Eジェット」(E1)のうち受注残があるのはE175のみで、今後は次世代機「E2シリーズ」への移行が進むとみられる。
Yusuke KOHASE