シン・ゴジラと筆ペン愛す『スター・ウォーズ』監督 次は日本でサムライ?
映画『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のメガホンをとり、歴代ナンバー1全米興行収入を記録したJ・J・エイブラムスが、『スター・トレック BEYOND』をひっさげて来日した。過去2作では監督を務めていたが、本作では製作として作品に携わったエイブラムスに、プロデューサーという視点から日本の映画マーケット、注目しているポップカルチャーへの興味などを聞いた。
ジャスティン・リンはとてもいい監督
エイブラムスの特徴としてあげられるのは、名監督であり名プロデューサーということだろう。『スター・トレック』シリーズや『ミッション:インポッシブル』シリーズ、そして『スター・ウォーズ』シリーズでも、監督とプロデューサーの両方を務めている。 「監督というのはすべての責任を負う立場。規模が大きければスタッフは1000人を超えることもありますが、すべての人に『自分はこういうことをしたい』と伝え、指示を出して決定を下すんです。一方でプロデューサーは、監督を支えるのが仕事で、敬意を払っていますが、しっかりと意見は言います。でも選択肢は監督にある。言われた通り動く監督よりは、意見を聞いてしっかりと自分の意志で決定していく監督の方が好きです。その意味では(『スター・トレック BEYOND』でメガホンをとった)ジャスティン・リンはとてもいい監督でしたね」
『シン・ゴジラ』はとても気に入りました
本作ではプロデューサーとして手腕を発揮しているエイブラムス。さまざまなところにアンテナを張り、市場を見る目は、ハリウッドの中でも抜きんでている存在だが、非常に親日家としても知られ、日本のポップカルチャーにも造詣が深い。 「最近だと『シン・ゴジラ』はとても気に入りました。楽しいしワクワクしたし、作品のエネルギーをすごく感じたし、演出もよかった。特に福島(第一原子力発電所事故)の後ということもあり、現代性も感じました」と語ると「ポップカルチャーとは関係ないですが、今ハマっているのが日本の筆ペンなんです」とニヤリ。