井村屋が採水場オープン 松阪・飯高町に「めぐるるの郷」 希少な硬水を量り売り 三重
【松阪】井村屋グループ(三重県津市高茶屋)はこのほど、松阪市飯高町森に「めぐるるの郷」をオープンした。ミネラルウォーター「めぐるる」の製造工場と採水場があり、国内では希少な硬水を蛇口から容器に入れて購入できる。 めぐるるは海外の硬水と比べカルシウムの比率がマグネシウムより高いため、軽い口当たりになっている。 同グループは令和3年、多気町の商業リゾート施設「ヴィソン」で発売した日本酒「福和蔵」の仕込み水として利用を始めた。同5年に採水地を取得し、新設した香肌FACTORYボトリング工場でミネラルウォーター「香肌峡のやさしい水 めぐるる」の生産を開始した。 今年9月に完成した採水場は敷地面積45平方メートル、鉄筋コンクリート造り。洞窟から湧き出る水を紫外線殺菌し、フィルターろ過して提供する。流量計を設置した採水口が三つあり、容器の洗い場を備える。 1リットル当たり料金は10リットル未満55円、10リットル以上20リットル未満45円、20リットル以上35円。営業時間は午前9時から午後3時まで。定休日は水曜と年末年始。 大西安樹社長は松阪市役所で竹上真人市長と面会し、「めぐるるは豊富なミネラル含有量にも関わらず、とても飲みやすい。日本で希少なミネラルウォ―ター」とPRした。 竹上市長は「ブランドになっている。過疎化している飯高地域の交流人口の増加につながる」と期待した。