悠仁さま筑波大合格 どうなる?多忙な理系生活と「帝王学」のリミット 「通学の3時間でレポートくらい書ける」と“先輩”の声
この点、悠仁さまは18歳の成年を迎えたばかりで、まだまだ時間的な猶予はありそうだが、所さんはこれからの悠仁さまは大学で「研究者」としての学びを積み上げるだけでなく、秋篠宮さまの次の皇位継承者としての修学がいまから必要だと話す。 「秋篠宮さまは、継承者としての教育を兄上ほどには受けてこられなかったかもしれません。そうであれば、秋篠宮さまと悠仁さまは、天皇陛下のなさりようについて学ぶ機会を、可能な限り多く持たれることが望ましいと思われます」(所さん) ■5年生で庭から縄文土器を発見 というのも、天皇陛下は幼いころから天皇となるべく「帝王学」の主要な教養を学んできた。初等科に入ると漢学の権威で「浩宮徳仁」の命名にも携わった、宇野哲人・東京大名誉教授に『論語』を学んできた。 また、世界史を三上次男・東大名誉教授に学んだ。奈良や京都の史跡文化財を訪ねるうちに、御所の庭にも土器が埋まっているのではと、あちこちシャベルで掘り返した。縄文土器のかけらを発見したのは、初等科5年生のときだった。 12歳の誕生日に公表された写真では、宇野哲人から論語を、15歳の誕生日写真では王朝和歌の研究者である橋本不美男・宮内庁図書調査官から徒然草の写本の講義を受ける姿が収められている。 もっとも秋篠宮さまが陛下と一緒に講義を受ける機会もあった。13歳の誕生日に公表された写真には、兄の浩宮さまと妹の黒田清子さん(当時、紀宮さま)と一緒に、村川堅太郎・東大名誉教授から西洋史を聞く礼宮さまの姿がある。 ただし、秋篠宮さまの14歳の誕生日写真には、宇田川竜男・麻布獣医科大教授からニワトリについて講義を受けたり観察をする姿があり、陛下よりはご自身の興味に沿った学びを積まれていた印象だ。 比較文化史の研究者である東京大の故・芳賀徹名誉教授は、陛下が中等科にいた時期に初めて対面。東宮時代の上皇ご夫妻にフランス語を教えていた東大の故・前田陽一教授が「私のような年寄りばかりではなく、若い研究者と話をしていただくのもいいでしょう」と、芳賀さんを含む門下生5人を引き連れて、当時の赤坂の東宮御所を訪ねたことがきっかけだったという。 芳賀さんは生前、筆者のインタビューに、東大・駒場キャンパスの何人かの教授に声をかけ、東宮御所で「臨時家庭教師」の役を担ったとして、こんな話をしてくれた。 「民族学者の大林太良氏、科学史の伊東俊太郎さん、万葉学者である五味智英先生ら、今思えばそうそうたるメンバーです」