【NBA】ルカ・ドンチッチをケガで失って敗れたマーベリックス、カイリー・アービング「それさえも糧にして成熟したチームになる」
39得点でチームを牽引「あきらめるつもりはなかった」
マーベリックスはクリスマスゲームでティンバーウルブズと対戦した。序盤から快調に得点を伸ばすルカ・ドンチッチのプレーをダラスの観客は楽しんでいたが、彼は第2クォーター途中に接触のないところで倒れた。左ふくらはぎの肉離れで、検査の結果待ちではあるが、しばらくは戦線離脱となりそうだ。 16分のプレーで14得点5リバウンド2アシストを記録していたドンチッチが抜けたことは試合に大きな影響を与えた。ドンチッチがケガをした時点で13点ビハインドで、そこから失速したマブスは最大28点差まで差を広げられてしまう。しかし、第3クォーター終盤から猛然と反撃開始。親友のドンチッチの分までと奮起したカイリー・アービングが39得点でチームを引っ張った。 残り1分にはデレック・ライブリー二世とのインサイド・アウトからクレイ・トンプソンの3ポイントシュートが決まって2点差に。アメリカン・エアラインズ・センターの観客は総立ちで逆転を待ったが、その瞬間はやってこなかった。アンソニー・エドワーズが強引なドライブでマブス守備陣を断ち割って沈めたレイアップが混戦に決着をつけた。反撃はわずかに及ばず、マブスは99-105で敗れた。 言うまでもなくドンチッチの離脱は大きな痛手だが、指揮官ジェイソン・キッドは「ルカはこのところ別のケガにも見舞われていた。優勝するには彼のプレーが不可欠で、深刻なケガでないことを願いたいが、今は他の選手が頑張るべき時だ」と語った。 だからこそ、ドンチッチ不在で大量ビハインドの状況でも粘り強く戦い続け、あわや逆転勝利というシチュエーションを作り出したことには意味がある。クレイは「足を引きずってロッカールームに下がるルカを見るのは嫌なものだ。でも僕らの選手層は厚いし、ルカ抜きで同じ戦いができるとは言わないけどベストを尽くす。ベストプレーヤー抜きで何ができるのかが試されるけど、良い結果を出したい」と前向きに語る。 カイリーも「兄弟のような存在がケガをするのを見ると、感情をコントロールするのが難しい。だからと言って勝負をあきらめるつもりはなかった」と言う。「勝てなかったのは残念だけど、誰もあきらめずに戦ったことに意味がある。接戦に持ち込めたことが僕らの自信になる」 「ルカが軽傷で済むことを願っているけど、復帰がいつになるとしても僕らはそれに合わせて戦い続けるしかない。クリスマスゲームで彼を失うなんて最悪だけど、僕らはそれさえも糧にして成熟したチームになるんだ」