『夫が寝たあとに』異例の拡大はなぜ?藤本美貴&横澤夏子に聞いた番組ヒットの「3つの要因」
実はターゲットは全世代?“子育て”は最強の共感テーマ
今回、取材を行うため収録現場に足を運んだところ、3つ目のポイントともいえる大きな気づきがあった。 一見、ターゲットを限定しているように思われる「子育て」というテーマが、実は多くの人の共感を得られるものであるという点だ。 まず、ひとくちに「子育て」といってもそのは長い。赤ちゃんや小さな子どもはもちろん、高校生、大学生、そして就職しても、親にとって子どもは子どもである。どんな時期になっても、子どもの接し方に関する悩みは尽きない。 今回、見学した収録のトークテーマは「反抗期」。 番組では街頭インタビューも行っているが、そのなかに反抗期を過ぎた子どもを持つ方が「懐かしい。今となっては良い思い出」と語るシーンがあった。そう、子育てにまつわるエピソードに共感するのは、真っ中にいる当事者だけではないのだ。 さらには言えば、子育てをしたことがない人であっても、自分が育ってきたなかでの経験はある。 若い世代の利用が多いといわれるTikTokで動画の再生数が500万回を超えるのは、子育て経験のない人の共感を得ている証明ともいえるだろう。 反抗期にまつわる様々なエピソードを聞いていると、「自分が反抗期だったとき、どんな態度をとっていただろうか」「そのとき、親はどんな思いをしていたのだろうか」と思いをはせてしまった。 子育てというテーマの奥深さを、藤本も次のように語る。 藤本「芸能人とか芸能人じゃないとか、いろんな家庭の事情も関係なく、子育てをしている人には共通の話題で、同じ悩みや達成感などがあったりする。そして、子育てをしてない人もどこかしらで共感できる部分が、男女問わずあると思いますね」 ヘアメイク:氏家恵子(藤本美貴)、豊田小百合(横澤夏子) スタイリスト:大瀧彩乃(横澤夏子) 取材・文/羽田健治
集英社オンライン編集部