まさか…寝る夫婦、襲われる 深夜の自宅に男ら乱入、大声が響く 住民らショック「かわいそう」「全く寝られなかった」 震える女性、信じられず「怖くて仕方ない」
1日午前2時5分ごろ、埼玉県所沢市北野新町2丁目の一戸建て住宅に複数の男らが侵入し、住人の高齢夫婦2人を粘着テープのようなもので縛りけがを負わせ、現金などを奪う強盗致傷事件が発生した。所沢署は現場から逃走した男3人を強盗致傷などの疑いで逮捕した。他にも逃走した人物がいるとみて行方を追っている。 割られた窓ガラスの写真 ドアノブや鍵穴の左脇に手が入りそうな穴 蜘蛛の巣状に広がる亀裂、迫力物語る
逮捕されたのは、いずれも自称で、住居職業不詳の43歳男、24歳男、28歳男の3容疑者。 捜査関係者によると、犯行に使われたとされる車のうち2台は、9月30日に東京都国分寺市で発生した強盗致傷事件で使われた車両と同一とみられ、警視庁などは2事件の関連を捜査している。同28日に東京都練馬区の住宅で起きた強盗致傷事件との関連も調べている。 逮捕容疑は氏名不詳の者と共謀し、同日午前2時5分ごろ、勝手口の窓を割って家屋内に侵入。住宅に住む男性(85)と妻(83)に対して「お金早くしろ」などと脅迫し、粘着テープのようなもので緊縛した上で刃物で切り付けて現金約8万円を奪った疑い。男性と妻は腕に切り傷を負ったが、命に別条はないという。 現場住宅から数百メートル離れたコンビニエンスストアの駐車場には、男らが使用していたとみられる福岡県ナンバーの乗用車と群馬県ナンバーの軽乗用車が確認された。 ■住民「怖くて仕方ない」
一般住宅を狙った強盗致傷事件の現場は、住宅がまばらにある閑静な地域。窓ガラスが割られており、容疑者が侵入に使ったとみられている。住宅の周囲に規制線が張られ、近隣住民が心配そうに見つめ緊迫感が漂っていた。 現場の住宅に視線を向けていた80代女性は、被害に遭った夫婦と定期的に会う仲だという。事件を報道で知り、「まさか知り合いが被害に遭うとは思わなかった。かわいそう」と悲しげな表情だった。 近くに住む女性は1日午前1時ごろ、複数の男の大きな話し声を聞いていた。静かになった後、午前2時過ぎに警察が到着して事件だと知ったという。「全く寝られなかった。現実に起きたこととは思えず、怖くて仕方ない」と声を震わせた。