途中出場のR・レオンが大仕事! ミラン、敵地でスロヴァンを破りCL怒涛の3連勝
チャンピオンズリーグ(CL)・リーグフェーズ第5節が26日に行われ、ミラン(イタリア)は敵地でスロヴァン・プラチスラヴァ(スロバキア)と対戦した。 今季のCLにおいて、ミランは初陣のリヴァプール(イングランド)戦を1-3で落とすと、続く第2節でもレヴァークーゼン(ドイツ)に0-1で敗れ、リーグフェーズ敗退の危機に立たされた。だが、第3節でクラブ・ブルッヘ(ベルギー)を3-1で破って今季のCL初勝利を飾ると、続く第4節ではアルバロ・モラタらがゴールを奪い、敵地『サンティアゴ・ベルナベウ』でレアル・マドリード(スペイン)を3-1で撃破。2勝2敗と通算成績をイーブンに持ち込み、リーグフェーズ前半戦を終えた。 後半戦への折り返しとなる第5節では、ここまで4連敗中と苦しむスロバキア王者の本拠地に乗り込む。ミランのスターティングメンバーにはお馴染みのテオ・エルナンデスやクリスティアン・プリシッチに加えて、ノア・オカフォーやサムエル・チュクウェゼらが並んだ。ラファエル・レオンはベンチから出番を待ち、モラタはメンバー外となっている。 試合は立ち上がりの2分、ペナルティエリア手前右寄りの位置で前を向いたチュクウェゼが、この試合のファーストシュートを放つも、得意の左足で狙った一撃はわずかに枠の外へ。その後もミランがボールを握って攻撃の出方を探るも、この試合最初のビッグチャンスを作ったのはスロヴァン・プラチスラヴァだった。15分、カウンターの場面で前を向いたティグラン・バルセギャンが敵陣中央までボールを持ち運び、スルーパスを送ると、抜け出したダヴィド・ストレレツがGKと1対1のチャンスを迎える。ストレレツはGKマイク・メニャンも抜き去って押し込もうとしたが、ストラヒニャ・パヴロヴィッチのスライディングカバーに阻まれた。 パヴロヴィッチの決死のカバーリングによって難を逃れたミランは、21分に先制に成功する。中盤でボールを奪ったプリシッチが、タミー・アブラハムとのパス交換から一気に背後のスペースへ飛び出し、ボックス右からファーサイドへ流し込んだ。 だが、直後の24分には、スロヴァン・プラチスラヴァが直前にビッグチャンスを作り出したのと同じ文脈から、再びゴールを脅かす。素早い切り替えで前を向いたキリアコス・サビディスが最終ライン裏のスペースへボールを流し入れると、抜け出したバルセギャンがフリーでボックス内へ侵入。GKメニャンの位置を見てループシュートを沈め、試合は振り出しに戻った。 このまま1-1で後半へ折り返すと、ハーフタイムにはパウロ・フォンセカ監督が動く。オカフォーを下げて、R・レオンを投入した。すると68分、後半頭からピッチに立った背番号10が大仕事をやってのける。ピッチ中央で前を向いたユスフ・フォファナがスルーパスを送ると、アブラハムがスルーし、抜け出したR・レオンがGKの位置を見て冷静にチップキックでゴールネットを揺らす。一瞬の隙を突くスピーディな攻撃で、ミランが勝ち越しに成功した。 この得点で勢いに乗ったミランは続く71分、相手のバックパスを狙っていたアブラハムがボールを奪うと、GKと1対1のチャンスを制して冷静に流し込む。この試合初めて2点のリードを奪うと、88分にはニノ・マルツェリに豪快なミドルシュートを突き刺され、1点差に詰め寄られたが、このまま試合はタイムアップを迎え、逃げ切りに成功した。 この結果、ミランはCLで怒涛の3連勝を飾っている。一方で、スロヴァン・プラチスラヴァは5連敗を喫し、決勝トーナメント・プレーオフ出場すらも黄信号が灯っている。 次節は12月11日に予定されており、ミランはホームでツルヴェナ・ズヴェズダ(セルビア)と、スロヴァン・プラチスラヴァは敵地でアトレティコ・マドリード(スペイン)と、それぞれ対戦する。 【スコア】 スロヴァン・プラチスラヴァ 1-3 ミラン 【得点者】 0-1 21分 クリスティアン・プリシッチ(ミラン) 1-1 24分 ティグラン・バルセギャン(スロヴァン・プラチスラヴァ) 1-2 68分 ラファエル・レオン(ミラン) 1-3 71分 タミー・アブラハム(ミラン)
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