ド軍打撃コーチが大谷翔平「50‐50」達成の秘密を明かす…「我々は一歩離れてショウヘイの準備を見ていた」
ドジャースの大谷翔平(30)が前人未到の「50‐50」を達成した理由について打撃コーチのアーロン・ベイツ氏(40)が明かした。MLB公式サイト「フィルムルーム」のインタビューに答えたもの。ベイツ打撃コーチは、今季大谷の試合への準備について何も口を出さずに一歩離れて静観し続けたことなどを打ち明けた。 【永久保存映像】可愛い!大谷の愛犬デコピンが見事に始球式を務める
大谷が成し遂げた歴史的偉業の余韻が止まらない。19日に敵地マイアミで50、51盗塁、49、50、51本塁打の大爆発で「50―50」から一気に「51―51」まで到達。さらに移動日なしで本拠地ドジャースタジアムに凱旋するとスタンディングオベーションで迎え入れられ、そのロッキーズ戦で「52―52」まで数字を伸ばした。21日のロッキーズとの第2戦でも53個目の盗塁をマークし「52-53」とした。 その中で打撃コーチのベイツ氏がMLB公式サイト「フィルムルーム」のインタビューに応じて大谷が「50‐50」を成し遂げた秘密について明かした。 ベイツ氏は「毎試合、我々は勝利のために準備を怠らず、選手たちもチームの勝利に貢献できるように対戦相手に集中している」とした上で「大谷はどこに行こうと勝利のために通常通りの準備をしている。だから一歩離れて彼を見なければならない」と明かした。 大谷には独自の試合前ルーティングがあり、試合前の打撃練習は室内で行い、いくつかのチェックポイントを持つ。また対戦相手のデータや映像などにも入念に目を通す。ベイツ氏は、1シーズン、その大谷が確立させた試合前の準備に、あれこれと口を出すことなく、静かに見守ることを徹底してきたという。MVP2度の大谷の実績と口を挟む余地のないほど完璧な試合前の準備への最大のリスペクトだ。 そういう環境が大谷の歴史的偉業をサポートしたとも言える。 ベイツ氏は、現役時代は、ほとんどマイナーで過ごして、メジャーでの実績はないが、その指導力を買われて2017年からドジャースのマイナー組織で打撃コーチをスタート。2019年からメジャーのアシスタント打撃コーチ、昨年から3人いる打撃コーチの1人に任命された人物。 ベイツ氏が大谷と接するのは今年が初。昨年はインターリーグで数試合だけ対戦相手として大谷を研究し、実際、目の前でそのプレーを見た。その上で去年と今年の大谷の打撃の違いをこう分析している。 「昨年までは1シーズンに数試合(インターリーグ)しか見ることがなかったが、今年の見るべき点としては(昨年よりも)力強く打撃をしていることがある」 スイングスピードとパワー。その2つがエンゼルスからドジャースに移籍した今季はさらにレベルアップしたと証言した。 52本塁打、54盗塁、122打点、180安打、126得点、34二塁打は、いずれもキャリアハイ。打率は.297で3割をマークした昨年に届いていないが、打者に専念できているという事情があるにせよ、大きく進化していることは間違いない。
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