【ウルトラマンアーク】第10話のアマチュア無線は専門企業が指導!
2024年7月から放送中の『ウルトラマンアーク』第10話にアイコムの無線機(トランシーバー)「IC-905」「IC-9700」が登場することが明らかとなった。 【関連画像】『ウルトラマンアーク』第10話場面カットや無線機を見る(画像5点) 日本時間2024年7月6日(土)あさ9時から、テレ東系6局ネット発、世界同時期放送&配信がスタートした新番組『ウルトラマンアーク』は、子供たちの「夢見る力」を掻き立て、希望に満ちた明るい未来への架け橋となる作品を目指し、「ウルトラマン」の世界観を通して世に贈り出す、明るくハートフルにして勇壮なヒーロー像を描く連続特撮ドラマ。 はるか彼方の銀河系から地球へ降り立った光の使者が、豊かな「想像の力」を持つ主人公「ユウマ」と一体化を果たし、新ウルトラヒーロー「ウルトラマンアーク」の巨大な姿となり、迫り来る危機から人と地球の未来を守る物語だ。 第10話「遠くの君へ」は、2024年9月14日(土)午前9時からテレ東系6局ネットほかでの放送に加え、ウルトラマン公式YouTubeチャンネルや海外の放送局・配信サービスを通じて、計13言語で世界同時期に放送・配信される。 第10話は、アマチュア無線家(ハム)の青年と、とある場所から交信してくる人物との心の交流を描きく。二人の交信手段として使用されるのが無線機だ。ところがその無線機が「騒音怪獣ノイズラー」を地球に呼び寄せてしまう。その物語を駆動させる核として、アイコム貸与の据え置き型トランシーバーが活躍する。 アマチュア無線とは、自宅に設置した無線機で主に個人通信を行う趣味。これを行うためには機器だけではなくアマチュア無線の免許が必要である。アマチュア無線の電波は時に国境を越えて届き、それぞれの電波を拾い合った相手同士で通信を交わす。アマチュア無線家のことをハム(HAM)と呼ぶが、語源は明らかでないという。 トランシーバーは送信機能と受信機能を兼ね備えた無線装置。無線に詳しくない人は持ち運びできるハンディタイプの無線機だけを指してトランシーバーと呼ぶことが多いが、今回『ウルトラマンアーク』に登場する機器のように据え置き型のトランシーバーも存在する。 第10話の劇中メインで登場するのは、宇宙ステーションとの通信で用いられることもあるアイコム製アマチュア無線用トランシーバー「IC-905」「IC-9700」で、物語のキーマンである「ハム青年」カズオの愛機として登場する。撮影時には、ハムの免許を持つアイコム社員が立ち合い、交信の手順を指導したというこだわりようだ。 アマチュア無線には、比較的よく知られた「CQ(シーキュー)」で始まる呼びかけなど、一定のルールがある。同分野に詳しい方はぜひ劇中の再現度に注目していただきたい。 さらに、美術協力の一環として、無線機周りの再現度にもアイコムのこだりが光る。 ム青年の部屋作りでは、パラボラアンテナなどのアマチュア無線設備の設置や、アマチュア無線での会話の様子など、撮影現場にアイコム社員が赴き、助言し、リアリティーを追求している。 単に「世界とつながる」だけならインターネットで手軽にできてしまう現在でも、アマチュア無線は愛好家により継続されている。それは、専用機器と専門知識が必要なディープで敷居の高い世界の向こうに、手軽には得られないロマンを感じているからではないだろうか。それゆえか、近年のフィクションでアマチュア無線が登場する時は、普通ではない誰か・何かとの交信が描かれることがある。 アイコムは『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』(2021年)や『ウルトラマンZ』(2020年)でも美術協力を行っていた。同社は「アマチュア無線機を祖業とする当社は、今後も同シリーズへの協力を通じて、子どもから大人まで広く『無線機のロマン』を発信していきたい考えです」とコメントしている。 (C)円谷プロ (C)ウルトラマンアーク製作委員会・テレビ東京
アニメージュプラス 編集部