イスラエル、レバノン首都に空爆 ヒズボラ標的に報復、司令官殺害
【エルサレム共同】イスラエル軍は30日、レバノンの首都ベイルートを空爆し、親イラン民兵組織ヒズボラの司令官を殺害したと発表した。子どもら12人が死亡したイスラエル占領地ゴラン高原に対するロケット弾攻撃への報復。AP通信によるとほかに3人が死亡、多数が負傷した。イスラエルとヒズボラの戦闘激化が懸念される。 軍によると、殺害したのはフアド・シュクル司令官。ヒズボラの指導者ナスララ師の「右腕」で、戦闘計画策定のアドバイザーを務めていた。ゴラン高原への攻撃に責任があるとしている。レバノンメディアによると、標的は集合住宅だった。 ヒズボラはベイルート南部に影響力を持つとされる。昨年10月にパレスチナ自治区ガザで戦闘が始まって以降、イスラム組織ハマスと共闘し、イスラエル北部に断続的な攻撃を続けている。 ゴラン高原にあるマジダルシャムス村への攻撃は27日に発生。ヒズボラは関与を否定しているが、イスラエルのガラント国防相はXで、ヒズボラは越えてはならない一線を越えたと指摘、強力に対応する構えを示した。