大宮で「子育て」をテーマにした哲学対話イベント
子育てをテーマに参加者同士で話し合う「子育てをテーマにした哲学対話イベント」が12月12日、さいたま市男女共同参画推進センター(大宮区桜木町1)で開催された。主催は埼玉県在宅ワーカースキルアップOG。(大宮経済新聞) 【写真】講師の神戸和佳子さん 講師・進行役を務めるのは哲学者で、長野県立大学大学院ソーシャルイノベーション研究科で講師を務める神戸(ごうど)和佳子さん。神戸さんはNHKで放送された連続テレビ小説「虎に翼」の倫理リスクマネジメントも担当した。 当日は30~60代の11人が参加。円になって自己紹介した後、講師が「子育てをしていて困ったこと、助けてほしいと思ったこと」などのテーマを設定し、子育ての思い出や意見などを話し合った。その内容を聞いた講師から「何があればその問題が解決するか」「どうすればその不便さが解消されるか」などの内容を深めるような質問がされ、それにより参加者同士でより深い対話が行われた。 哲学対話では、「話がまとまらなくてもいい」「途中で考えが変わってもいい」「聞いているだけでもいいし、たくさん話してもいい」などの約束が最初に講師より提示され、参加者は各自が思い思いの意見を話した。終了時間になると、それまでの話をまとめることなく終了した。 神戸さんは「子育てで困っていると言うと、誰もが同じことに困っているように思えるが、話してみると人それぞれであることに気付く。それぞれの価値観や個性で違いがあり、こんなにみんなが違うのだということが分かると安心することができる。今日の哲学対話を通してそのことに気付いてもらえれば」と話す。 同イベントは1月19日も開催する。神戸さんは「子育てについていろいろな世代のいろいろな人と話したいという方に、ぜひ参加してほしい」と話す。 開催時間は13時~。参加無料。
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