《ブラジル》アマゾンの盆踊りに3千人参加 穂坂政務官、林大使も飛び入り
パラー州トメアスー市のトメアスー文化農業振興協会(ACTA、坂口渡フランシスコ会長)の会館前広場で7月20日午後6時から、第3回フェスティバル・ド・ジャポン(日本祭り)が開催され、恒例の盆踊りが行われた。約3千人が参加、同婦人部が作った料理に舌鼓を打った。 当日は、閣僚級会合に出席するためにブラジル訪問していた穂坂泰(ほさか・やすし)外務大臣政務官、林禎二ブラジル大使も飛び入りして盆踊りの輪に加わった。 坂口会長が開会あいさつし、同月16日から26日までブラジルを訪問していた穂坂政務官が「持続可能な開発のためのハイレベル政治フォーラム閣僚会合に出席するためにブラジルに来ました」とあいさつ、盆踊りへの招待を感謝した。政務官は「飢餓および貧困と闘う取り組みを加速するためのグローバル・アライアンス(同盟)設立を主導するために」ブラジル訪問をしていた。
ACTAの鈴木耕治(すずき・こうじ)顧問(浄土宗トメアスー西本願寺開教師補、留安山(りゅうあんざん)住職)は、「90年代のデカセギブームで若い人が日本に行ってしまい、いなくなった。60、70年代は日系人だけで盆踊りを踊っていましたが、現在は非日系人でいっぱいになっています」と時代の移り変わりを振り返っていた。 浴衣姿の日系人が一糸乱れぬ踊りを舞う傍ら、ブラジル人もどんどんと輪に加わっていく姿が見られた。 ACTAの松崎(まつざき)ジュン・マウロ事務局長は、「20年近く続いた盆踊り大会は、コロナ禍になりしばらく休んでいましたが、2022年から盆踊り大会をフェスティバル・ド・ジャポンと名称を変更して再開、非日系人でにぎわうようになりました」と説明した。 ACTAの北村亮(きたむら・りょう)理事補佐は、「盆踊り大会にはベレン市など近隣の町からも参加者があったので、延べ3千人が踊っていました」と盛況ぶりを喜んでいた。