SBI北尾社長、まずは1000億円を早期に返済へ-傘下銀の公的資金
(ブルームバーグ): SBIホールディングスの北尾吉孝会長兼社長は8日に開催した決算説明会で、傘下のSBI新生銀行が抱える約3300億円の公的資金について、まずは早期に1000億円分を返済したいとの考えを示した。
北尾氏は政府とも相談の上、公的資金の全額返済に向けてまずは「可及的速やかに1000億円は返したい」と述べた。具体的な返済手法や時期については言及しなかった。
政府は2025年6月末までに公的資金返済の枠組みを決めることでSBI側と覚書を交わしており、同3月末までにSBI側が具体的な仕組みを提案するとしている。
SBI新生銀の川島克哉社長もきょうの決算会見で、公的資金の返済手法について「スキーム策定に時間をかけるつもりはない」とした上で、「環境変化が激しい中、一番いいスキームを決めていきたい。ありとあらゆる可能性を関係者と協議している」と述べていた。
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Nao Sano