農繁期一段落、5年ぶりに「三日正月」 福島県須賀川市狸森区 秋の豊作を願い祝宴
福島県須賀川市狸森区の伝統行事「三日正月」の祝宴は1日、狸森の南上集会所で5年ぶりに執り行われた。 田植えまでの農繁期が一段落するこの時期に、地域ぐるみで休養し、秋の収穫に向けて英気を養おうと、江戸時代の末期から始まったと伝わっている。狸森地区の南上、江戸、薑、北上、南下の5組が持ち回りで担当している。 コロナ禍の影響で5年ぶりの開催となり、今年は5月31日から2日まで農作業を休んだ。 1日の祝宴には約70人が参加した。南上集会所前で記念撮影したあと、榊枝正夫狸森区長が「先人たちが受け継いできた行事をこれからも続けていく」と述べ、橋本克也市長が「明日への活力をしっかり養ってほしい」と祝辞を述べた。 関根栄治前狸森区長の乾杯で祝宴に移った。会場に鏡餅が飾られ、出席者は秋の豊作を願いながら、親睦を深めた。 (県南版)