横浜の米軍深谷通信所跡地 市がスポーツ施設や墓園整備へ 返還10年で具体化 30年代前半にも着工
在日米軍施設「旧深谷通信所」(横浜市泉区)の跡地利用を巡り、市は2日、スポーツ施設や多目的広場、市営墓園を整備する計画のイメージ図を明らかにした。約77ヘクタールの土地には防災機能も備え、市西部の新たな拠点とする。返還から10年余りを経て活用方法が具体化してきた形で、市は2030年代前半にも着工するスケジュールを描いている。 旧日本海軍の通信施設だった深谷通信所は、終戦直後に米軍に接収され、14年6月に返還された。直径約1キロの巨大な円形で、外周の半分ほどは戸塚区に接している。現在は野球場や広場として使われているが、老朽化した施設が残る中心部はフェンスで囲われ、立ち入りが禁止されている。 市は地元住民らの意向を踏まえ、18年2月に跡地利用基本計画を策定。さまざまなスポーツを楽しめる公園と墓園、外周道路を整備する方向性を示し、環境影響評価(アセスメント)の手続きなどを進めてきた。
神奈川新聞社