風邪っぽい症状が続き…「コロナかな?」しかしその後、道端で過呼吸に。判明した病とは
いいことのきっかけはすべて糖尿病になったからだった
「なんでこんな病気になったんだろう」ということからSNSで発信を始めたたいきさんでしたが、同じ病気の人から感謝のメッセージをもらい、このために病気になったのかなという気持ちになり、今ではこの病気になってよかったと思えるようになりました。 病気にならなかったら日本一周もマラソンもしていませんでした…とたいきさん。やったことないことに挑戦することができたのは病気のおかげだと話します。 糖尿病の偏見を世の中に伝えていくときに糖尿病の発信を糖尿病の人がしても、糖尿病に縁がある人にしか届きません。糖尿病に縁のない人々にも届けるためには、誰もが興味を持ちやすいテーマを入口にすることが重要です。それがたいきさんの場合は、ディズニーランドでの食べ歩きや日本一周でした。 糖尿病と何かをかけ合わせないと、興味のない人に伝えるのは難しい…と語ります。 「日本一周やマラソンといった挑戦は、メディアが取り上げやすいのではないかと期待していました」 糖尿病に対する偏見を解消するために始めたSNSでしたが「もちろん嫌なこともたくさんあったし、日本一周もマラソンもきついし、やめたいと思ったこともあるけど、やったらやったで知り合いや繋がりが増えていいことばかり」と語ります。たいきさん自身は血糖値のコントロールができ、歩いたり自転車をこいだり、階段の上り下りもできています。 「それらのいいことのきっかけは、すべて糖尿病になったことです。だから、自分が今までやろうと思わなかったことに挑戦することで、どんどん自分の経験値や人生で楽しい経験を詰めていこうと思っています。死ぬときにこの病気になってよかったなと思えたらいいなと。今後もこの病気になってよかったと常に言えるように、やったことのないようなことに挑戦して、それを見て同じように思える人が出てきてくれるように発信していきたいと思います」 今年からマラソンを始めたというたいきさんは、思ったようにいかずに苦労していますが、頑張りたいと話します。 来年の3月に大阪マラソン、東京マラソン(フルマラソン)が決定しています。 東京は日本で一番参加者が多く、参加倍率が13倍くらいだといいます。そのため、国内から注目されるマラソン大会を走り切ることで、病気の啓発につなげていきたいと。さらに4月には100キロマラソン(富士五湖ウルトラマラソン)に挑戦できたらと話すたいきさん。そして、2、3年以内にはトライアスロンへ挑戦していきたいと力強く今後の目標を話してくれました。 糖尿病に対して「生活習慣がなっていない」など、まだまだ偏見があるかもしれません。しかし、たいきさんの投稿から誰にでもなり得ることがわかります。 病気になり、そこから自転車で日本一周やマラソンなど数々の挑戦をしてきたたいきさん。たいきさんの行動は、同じ病気の方や病気を持つ子どもの親御さんなどの希望となっています。たいきさんの第二の人生は始まったばかりです。
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