2位広島、急失速、浦和に敗れ痛恨3連敗 選手ぼう然 勝てば首位も…2戦連続完封負け 残り2試合で首位神戸から3位町田まで5差
「明治安田J1、浦和3-0広島」(10日、埼玉スタジアム) 2位広島は20本以上のシュートを打ち込むもゴールを奪えず、浦和に敗れた。優勝を争うシーズン終盤で痛恨の3連敗。試合後、選手たちはぼうぜんとピッチに立ち尽くした。この日、首位神戸が引き分けたため、勝てば首位浮上だったが、完敗で勝ち点差は3に広がった。首位から昨日勝利した3位町田まで、勝ち点差5の大混戦で残り2試合を迎える。 【写真】1対1状態 先制ゴールを決められる広島・大迫敬介 前節の京都戦で敗れ、連敗中の広島。7日にオーストラリアで行われたACL2のシドニー戦から中2日で、アウェー浦和戦にのぞんだ。首位を追う立場で、是が非でも勝ち点3が必要な広島は試合開始からフルエンジンで攻め込む。シュートの雨を降らせるも、GK西川を中心に浦和の固い守備に耐えられた。 すると前半45分、ゴール前に抜け出した浦和のMF松尾にDF中野が入れかわられ、GKとの1対1を決められて先制を許す。さらに後半11分には松尾のシュート気味のボールがFWリンセンの頭に当たってネットに吸い込まれ、追加点を奪われた。 得点数1位の攻撃陣はチャンスを多く作るも、決めきれない。後半20分には、ゴール前に抜け出したFW加藤がシュートを放つもわずかに左へ外れた。公式戦では54試合ぶりの完封負けを喫した前節に続いて得点を奪えず。後半41分には、途中出場のMF原口に決定的な3点目を奪われた。 夏ごろからクラブ記録を塗り替える7連勝と破竹の勢いで勝ち点を重ねていたが、シーズンが佳境に入り急失速。首位の神戸が引き分けたことが救いだが、逆転優勝へ痛い1敗となった。