東京六大学ホームラン王が特別披露!元プロ指揮官の教えを胸に、早稲田大・吉納翼が実践する「プロ野球で活躍する」ための秘策?!
折れてしまえば、それで終わりの木製バット。しかも手軽に購入できるわけではないことは、吉納も「もちろん安いものではない」と語っており、十分わかっている。それでも後輩に向けて、こんなメッセージを送る。 「折れることを恐れていたら、多分一生上達しないと思いますし、バットを折ったことでわかることもあると思うんです。 自分の場合、ティーバッティングからしっかり芯で捉えること。単純ですが、そこから意識しました。自分の中では、ティーバッティングから徐々に距離が伸びていって、バッティングになると思っています。だから普段の練習から、ティーバッティングでしっかり100%の状態を作ってからフリーバッティングを取り組めるように準備をするのはもちろんですし、木製バットだからって変に意識せず、恐れることなく、金属と同じように使う方が良いと思います」 練習に対してもかなりこだわりを持っている吉納。「小宮山監督からも、『常に準備を怠るな』と指導されていますから」と語ると、続けて練習に対する自論を語る。 「正解はたぶんないと思いますので、全部大切だと考えてやっていますけど、続けることが大事だと思うんです。結果が出たから練習を辞めて良いわけではないし、調子が悪い時だけやり続ければいいわけではない。結果にとらわれるんじゃなくて、継続することが大事であり、小宮山監督の『常に準備を怠るな』っていう言葉に繋がると思うんです。 あと自分の場合、『プロ野球で活躍する』という明確な目標があるので、それなりの覚悟と自分の信念をもってやらないといけないので、練習にはこだわってやっています」
独占公開!現役本塁打王を特別に語った、木製バットで飛ばすコツ!
ドラフト候補にふさわしい意識を持つ吉納だが、その姿勢が練習中の中でも垣間見えたのはティーバッティング。先述した通り、大事にしている練習メニューの1つだが、じっくり見ていると、5種類程度のメニューに取り組んでいることが分かった。 右、左とそれぞれ片手で打っているかと思ったら、逆手や叩きつけるスイング、さらに右足を大きくアウトステップして、体が開いた状態で取り組むなど、様々なフォームで振り込んでいた。 「高校、大学を通じて打撃の幅を追求していく中で、メニューが増えました」と語ったうえで、練習の意図を解説する。