チームを強くするのに厳しさ必要? 女子バレー・石川真佑ら輩出した指導者語る“スポーツの本当の面白さ”【佐藤梨那アナ取材】
日テレNEWS NNN
パリ五輪で注目のバレーボール。52年ぶりの男女同時でのメダル獲得も期待されています。女子日本代表で主力として活躍する石川真佑選手・岩崎こよみ選手の2人を高校時代に指導したのが、小川良樹さん(68)です。小川さんがどのような思いで選手を育てているのか、小学生から大学まで14年間バレーボールに打ち込んでいた私、日本テレビアナウンサーの佐藤梨那が取材しました。 【画像】バレーボール元日本代表・荒木絵里香さんと恩師・小川良樹さん
小川さんは、全国屈指の強豪校である下北沢成徳高校で監督として42年間指導。これまで荒木絵里香さんや大山加奈さん、木村沙織さんなど数多くの日本代表選手を輩出し、教え子たちが世界で活躍する姿を見てきました。 現在、日本代表で活躍する石川真佑選手も教え子の一人です。石川選手は男子日本代表キャプテンの石川祐希選手を兄に持ち、高校入学時から、すでに代表選手として活躍していた兄の背中を追っていたといいます。
佐藤 「石川選手はどのような選手でしたか?」 小川 「誰よりも嫌なランの練習とか、そういうのもすごく頑張っていました。彼女はやるってなったら絶対やるので。それが今もちゃんといきていますよね」 身長は174㎝と高くなかったものの、世界と戦うためにジャンプ力の強化に取り組み、小川さんによると高校3年間で最高到達点を10㎝以上伸ばしたといいます。努力が実を結び、世界の高いブロックの壁にも負けない力強いスパイクで、現在は日本代表の中心選手として活躍しています。
■驚きの練習メニューの根底にある思い “バレーを長く続けてほしい”
小川さんは2023年3月で下北沢成徳の監督を勇退し、同年11月に埼玉県にある細田学園でエグゼクティブアドバイザーに就任。6月の関東大会で細田学園は数々の強豪校に競り勝ち、過去最高順位に並ぶ、9年ぶりの準優勝となるなど、着実に力をつけています。 今回、練習を取材させていただくと、その日のメニューで気づいたことがありました。 佐藤 「練習が始まっておよそ1時間、ようやくボールを使った練習が始まりました」 見学した日は、大会が迫っている大事な時期。3時間半に及ぶ練習でしたが、その半分もの時間をボールを使わないトレーニングに費やしていました。バレーボール部出身の私も、試合直前にここまでボールに触らないのかと、この練習メニューには驚きました。