柯文哲前台北市長の起訴で各党コメント 民衆党は党首の潔白訴え/台湾
(台北中央社)柯文哲(かぶんてつ)前台北市長が26日、収賄や政治献金横領の罪などで起訴されたのを受け、各党は同日、コメントを発表した。柯氏が創設し主席(党首)を務める第2野党・民衆党は、柯氏の潔白を訴え「台湾の民主主義にとって最も暗い日のうちの一つだ」とした。 民衆党緊急対策チームの林富男(りんふなん)召集人(座長)は会見で、頼清徳(らいせいとく)政権が政敵を倒すために党や検察、メディアと手を組んで民衆党や柯氏を中傷していると主張。「柯文哲は必ず無罪で戻ってくる」と語った。 与党・民進党立法院党団(議員団)の呉思瑤(ごしよう)幹事長は、司法が扱う全ての案件の核心は証拠にあり、政治ではないということが党団の一貫した認識だと言及。民衆党に対し、司法を批判する前に起訴状や証拠リストを確認するよう訴えた。 最大野党・国民党は、党として一貫した立場を堅持し、司法機関に対して公正や清廉潔白、「冤罪を起こさず不正を見逃さず」、具体的な証拠が必要で罪のでっち上げは許されないことなどを呼びかけるとの見解を発表。裁判官が公正に審査し、中華民国の検察や捜査機関、司法に人々の信頼を取り戻させることを望むとした。 (陳俊華、林敬殷、劉冠廷/編集:田中宏樹)