福島県浪江町津島地区、原発事故後を紙芝居で伝承 酪農家が題材、田村市都路町で披露会
原発事故後の福島県浪江町津島地区について伝える紙芝居の披露会は、田村市都路町の福島復興風力管理棟で開かれた。 市内都路町の住民ら約50人が参加した。県内各地で語り部活動をする岡洋子さんが「浪江ちち牛物語」を披露した。震災後から都路地区で復興活動する福島大災害ボランティアセンターの学生が協力した。 原発事故に伴い、牛を殺処分された酪農家の悲しみや怒りを、牛の目線で伝える物語で、岡さんと学生が、牛の鳴き声などを交え、情感いっぱいに披露した。会場には、ハンカチを手に聞き入る姿も見られた。終了後は、学生らが手作りした昼食をみんなで味わった。 福島大2年の村岡諒彦さんは「活動を通じて震災について理解を深めることができた」と話し、「未来を担う若者と一緒に活動できて良かった」と笑顔を見せていた。 (県南版)