【インフルエンザ】注射が苦手な子どもに朗報!?鼻スプレー型の新ワクチン『フルミスト』 一方で副反応として「インフルエンザ」ってどういうこと?医師が指摘する注意点
「新型インフルエンザ」に警戒…もし流行したらどうなる?
そして今、医師らが警戒しているのが、季節性ではなく「新型」のインフルエンザです。季節性は季節ごとにやってきますが、新型インフルエンザは基本的に、動物がインフルエンザに感染し、その動物と接触をした人にうつります。 インフルエンザウイルスは変異をしては死滅ということが繰り返されていますが、稀に、動物から人へ、そこからさらに人へ感染してしまう変異ウイルスが現れます。新型インフルエンザに対して人は免疫を獲得していないため、急激に感染が広がってしまうのです。過去にはインドネシアやエジプトで、多くの子どもが新型インフルエンザによって命を落とすこともありました。 過去のパンデミックを振り返ると、1889年に旧アジアインフルエンザ、1918年にスペインインフルエンザ、1957年にアジアインフルエンザ、1968年に香港インフルエンザ、2009年に新型インフルエンザがありました(政府広報オンラインより)。10年~40年くらいの間隔で起きていることがわかります。 日本政府は、新型インフルエンザが日本で流行した場合の被害想定を出しています。全人口の25%が罹患すると想定した場合、医療機関の受診患者数は1300万人~2500万人、死亡者数の上限は17万人~64万人、従業員の最大40%程度が欠勤(約2週間程度継続する見込み)、と想定しています。
「弱っている動物や死骸をむやみに触らないで」
勝田教授は、新型インフルエンザの発生を正確に予測するのは不可能だが、鳥インフルエンザの増加などリスクは上昇傾向に現在あるといいます。その上で、弱っている動物や死骸をむやみに触らないでほしいと強く訴えています。 海外で新型インフルエンザが感染拡大した際には、子どもが弱っている鳥を助けたいがために触れた、死んだ鳥を移動させて埋めたなどが発端だったという見方があります。死んでいる・弱っている鳥などがいて処理が必要な場合には保健所に連絡をしましょう。現在の日本では鳥に触れたから鳥インフルエンザにかかる、という状況ではありませんが、こうしたことが感染症を拡大させない1つのポイントかもしれません。 (2024年10月10日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)