家族と暮らした思い出の場所・川崎で再オープン 能登半島地震で全壊した飲食店「わじまんま」
楠健二さん(神奈川・川崎市 6月) 「この店はとりあえず生活の基盤をつくるための店」 のれんも、食器も、Tシャツも、がれきから救い出された物です。さらに…
楠健二さん 「ほんと、あの時のまんまだよ」 時が止まったままの時計。 楠健二さん 「ここに飾ったら、なんでこの店の時計は止まってんだ的なところから始まると思う。そして言われたら、あの時こうだって言える、話の種になるかなって。ちょっと俺が入る時はいつも(気が)重くなるけど、これ見ると」 だから少しだけ、見えないように置いているといいます。あの日を思い出す物に囲まれた店内。それでも…
楠健二さん 「輪島を知らない人も当然いっぱいいるから、その人たちに今の輪島を知ってもらうために開けたようなもの」 「輪島の『わじまんま』は(6年前の)6月10日にオープンした。必ず6月10日にしようって決めてた。何かあるかなと思って。何かがね」 迎えたオープン初日。 楠健二さん 「仕込みしてるけど、輪島の『わじまんま』の量でやってるから、規模に合わない気がしてしょうがない」
そして午後5時半頃、お客さんが続々と訪れました。店を再開させ、思うことは… 楠健二さん 「輪島を伝えていこうと思う。一日でも早くしないと、どんどん遅れていっちゃうし。でも戻すには人の力が必要。こっちから少しずつ発信していこうと」 「忘れないでほしい。過去のものじゃない。現在進行形なので、より多くの人が輪島を、なんでもいいので助けてくれたらいいなと」