明暗分かれたラ・リーガ勢の欧州大会…CL8強に残った“3強”と全滅した“オトラ組”
■ヨーロッパリーグ
EL・グループステージではビジャレアルが首位通過した反面、クラブ史上初の3年連続同大会出場となったベティスが失態を犯した。マヌエル・ペジェグリーニ監督が率いるアンダルシアの“ヴェルディブランコ”は、最終節を前に首位に立っていたものの、『ベニート・ビジャマリン』で行われた最終節レンジャーズ戦で痛恨の敗北。他会場の結果、3位まで転落し、ECL・プレーオフラウンドに回ることになった。 ラウンド16に進んだビジャレアルは、マルセリーノ・ガルシア・トラル監督を巡る運命の悪戯に微笑みかけられ、勝利の女神にはそっぽを向かれた。6カ月前まで指揮を取っていたマルセイユと早くも邂逅した“4-4-2の申し子”だったが、ファーストレグを屈辱的な0-4のスコアで落としてしまう。迎えたセカンドレグ、FWジェラール・モレノ、FWアレクサンダー・セルロート、FWゴンサロ・ゲデスを前線に並べる、攻撃重視の3トップシステムを採用。序盤戦からフルスロットルで勝負に出たビジャレアルは、MFエティエンヌ・カプエが反撃の狼煙を上げた後、一時は1点差にまでに詰め寄った。しかし、後半アディショナルタイムに決定的な失点。歴史的な大逆転劇を漂わせたものの、あと一歩届かなかった。
■ヨーロッパカンファレンスリーグ
ECL・グループステージに参加したラ・リーガ勢は“ゼロ”となった。というのも、ECL・予選プレーオフで敗れたオサスナが本戦出場を逃していたからだ。オサスナの予選プレーオフ敗退に関しては、過去の八百長事件に伴う制裁として出場権剥奪の可否を直前まで争っていたことも、少なからず影響しただろう。 ラウンド16進出を懸けたプレーオフラウンドでは、ELから参入したベティスがディナモ・ザグレブと激突。チームを牽引していたMFイスコが負傷離脱していたものの、下馬評は高かったベティス。が、本拠地で先勝を許す事態となると、セカンドレグでは一時的に2戦合計スコアを振り出しに戻したものの、最後はMF金子拓郎に引導を渡された。 昨シーズンのELをセビージャが制した他、ビジャレアルのEL優勝とCL4強入りなど、欧州大会でのオトラ組の躍進が記憶に新しかっただけに、今回は残念な結果に。対して、CL・ベスト8に3強全てが残ったのは、2016-17シーズン以来となる。
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