明暗分かれたラ・リーガ勢の欧州大会…CL8強に残った“3強”と全滅した“オトラ組”
14日、ヨーロッパリーグ・ラウンド16セカンドレグが行われ、ビジャレアルがマルセイユに2戦合計スコア3-5で敗れた。この結果、いわゆる“オトラ組(3強以外)”が、今シーズンのヨーロッパコンペティションから全滅した。 今シーズンのヨーロッパコンペティションに参加したラ・リーガ勢は8クラブ。チャンピオンズリーグ(CL)にバルセロナ、レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、レアル・ソシエダ、セビージャの5クラブが、ヨーロッパリーグ(EL)にビジャレアル、ベティスの2クラブが、ヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)にはオサスナが挑んだ。 [写真]=Getty Images
■チャンピオンズリーグ
CL・グループステージでは、1クラブを除いて、好調を維持した。レアル・マドリードが第4節、バルセロナとアトレティコ・マドリードが第5節、さらに10年ぶりの出場となったレアル・ソシエダも第4節終了時点で決勝ラウンド進出を確定。加えて、4クラブ全てが首位での突破となった。 対照的に、低調な内容に終始したのがセビージャだ。前年度のEL王者として『ポット1』を獲得したものの、2分4敗の最下位に。お得意のELにすら回ることができずに、突破した4クラブを横目に唯一の敗退となった。GS中には、ホセ・ルイス・メンディリバル氏からディエゴ・アロンソ氏へと監督交代に踏み切ったが、これはフレン・ロペテギ氏を解任した2022年10月以降3度目の出来事。クラブの迷走ぶりを表す数字となっている。なお、12月にはそのD・アロンソ氏をも更迭。ただ、後任として就任したキケ・サンチェス・フローレス氏がチームの立て直しを図るとともに、FWイサーク・ロメロというカンテラーノも台頭。直近5試合で2勝2分1敗と、復活の兆しを見せている。 決勝ラウンドに話を戻すと、ラウンド16では全クラブが苦戦を強いられた。バルセロナとアトレティコ・マドリードは、セカンドレグで勝利が必須条件だった中、シャビ監督がシーズン終了後の退任を発表した前者は17歳CBパウ・クバルシらの活躍で、PK戦の末に逆転勝利となった後者はFWメンフィス・デパイやGKヤン・オブラクらの決定的な仕事で、ラウンド8に進出。ファーストレグを唯一先勝していたレアル・マドリードも、セカンドレグでは1-1と薄氷の勝ち上がり方になっている。一方、レアル・ソシエダはパリ・サンジェルマンに行く手を阻まれる形に。FWキリアン・エンバペを抑えることができずに、2戦合計スコア1-4で姿を消した。