高橋由伸氏「もったいない攻撃だった6回無死一、三塁。オコエを打たせていればどんな結果が待っていたか」
◆日本生命セ・パ交流戦 巨人0―2ソフトバンク(28日・東京ドーム) 「日本生命セ・パ交流戦2024」が開幕し、巨人はソフトバンクに敗れて2年連続の黒星スタートとなった。8度目の完封負けで、スコアレスドローを含めると球団ワーストのペースとなる49試合で10度目の無得点試合。6回の好機を逸したのが響き、6回1失点の先発・山崎伊織投手(25)に今季初黒星がついた。1軍昇格即「7番・右翼」で出場した新外国人エリエ・ヘルナンデス外野手(29)は、3回に左前安打を放ち、初打席初安打をマークした。 * * * もったいない攻撃だった。6回無死一、三塁でセーフティースクイズ。一気に点を取りにいく上で併殺を免れたい采配だろう。オコエのバントは失敗も想定にはあったと思う。続く吉川が打てば御の字。この二段構えではなかったか。“たられば”になるが、オコエを打たせていればどんな結果が待っていたか。ただ、阿部監督は細かな野球で点を取ると言い続け、練習してきた。だからこそ、選手は応えないといけない。一方のソフトバンク。7回1死一、二塁で今宮が必死に四球を選んだ。今、何を求められているかを分かっている。結果、2点目につながる仕事となった。試合は接戦も、個々の経験の差が如実に出ていた。(スポーツ報知評論家・高橋 由伸)
報知新聞社