「気持ち悪すぎ…」Xの“ヒドい広告”にユーザーの不満爆発。違反ではないの? X側の見解は
明らかな規約違反の広告たち。未成年者にも悪影響
また、豊胸手術に関する広告も見られた。同じく禁止されている成人向けの性的なコンテンツ中には、「男性器増大関連の商品とサービスおよび豊胸サービス」と書かれており、こちらはグレーゾーンではなくハッキリ規約に違反していると言える。 こうした規約違反の広告は枚挙にいとまがない。「18歳未満または未成年者に禁止されているコンテンツ」内に「電子タバコを含むタバコ商品とタバコ用品」と書かれており、それらには「X全体で広告が禁じられていますのでご注意ください」とも追記もされていた。だが、X上では電子タバコの広告をよく目にするのはなぜだろう。 当然こういった広告には多くの批判が寄せられており、現状を放置しているX、ひいてはイーロン・マスク氏の“怠慢”を指摘する人も少なくない。とりわけ、Xを開くだけで常に“エロ広告”と隣り合わせの状況は、未成年者の健全な成長を著しく妨げる恐れがあるため、エロ広告の早急な規制を望む声が目立つ。
エロ広告の放置は「課金してほしいから」なのか
X上の不適切な広告に対しては「広告を報告」という“通報機能”が存在する。ただ、どこが不適切だったのかを入力して報告を終えても、それで終了ではない。通報したユーザーへ、「プレミアムプラスですべての広告をなくす」という文言と一緒に、有料会員へのアップグレードを促してくるのだ。 これでは「不快な広告を見たくないのなら課金しろ」と言っているに等しい。不適切な広告を掲載していることはプラットフォーム側の問題であるにもかかわらず、その原因を無課金であるユーザー側に責任転嫁しているようにも感じる。 また、冒頭でインプゾンビについて触れたが、Xはインプゾンビ対策には後ろ向きな印象だ。収益を得るためには有料会員になる必要があるため、言ってしまえばインプゾンビそれ自体が増えるほうがXとしては喜ばしいことを意味する。だからなのか、インプゾンビに不満を持つユーザーが後が絶たないものの、適切な対応には踏み切っていない。 インプゾンビの件から察するに、Xは有料会員を増やすことしか考えていないのだろう。不適切な広告を放置することは、有料会員を増やすための“営業努力”なのかもしれない。収益増加のために活動することは企業としては当然ではあるが、それでも誰もが不快な広告を目に入ってしまう現環境は看過できない。