シェル、第4四半期LNG生産量を下方修正 トレーディングも低調
Ron Bousso Arunima Kumar [ロンドン 8日 ロイター] - 英石油大手シェルは8日、第4・四半期の液化天然ガス(LNG)生産量の見通しを下方修正した。石油・ガスのトレーディングについても、業績が第3・四半期を大幅に下回るとの見通しを示した。 同社は今月30日に通期決算を発表する。 欧州と北米の資産について税引き前で15億─30億ドルの減損処理を行うことも明らかにした。うち最大12億ドルは再生可能エネルギー部門に関連するものになるという。 同社は先月、洋上風力発電の新規開発を取りやめ、電力部門を分割すると発表した。 LNGトレーディング部門の第4・四半期の業績は第3・四半期を大幅に下回る見通し。ロシアのウクライナ侵攻を受けて2022年に締結したヘッジ契約の満了が背景。 また、化学品・石油製品のトレーディング部門の業績も、季節的な需要減少で第3・四半期を大幅に下回るという。 LNG生産量の見通しは従来の690万─750万トンから680万─720万トンに引き下げた。液化施設に供給するフィードガス(原料の天然ガス)の減少などが背景。