「ゴジラシューズ」デザイナーが語る誕生秘話 アカデミー賞授賞式で監督らが着用
アカデミー賞で「視覚効果賞」を勝ち取った「ゴジラ-1.0」。興奮冷めやらぬ中、晴れ舞台で監督たちが履いた靴、“ゴジラ”の手がついた”ゴジラシューズ”が注目されています。その誕生秘話を取材しました。 ◇
映画の最高峰「アカデミー賞」で、アジア映画で初めて「視覚効果賞」を受賞した「ゴジラ-1.0」。快挙から一夜明け、ゴジラ像がにらみをきかせる東京・新宿では、さっそく足を止め、見上げたり、写真を撮ったりする人たちがいました。 映画「ゴジラ-1.0」をみた人 「迫力がすごくて。銀座の街のばーっと吹き飛んで、反動で戻ってくるみたいな空気感がすごくてビックリしました。(受賞は)当然だと思います」 ゴジラ目当ての外国人観光客もいました。 オーストラリアから来た観光客 「ゴジラをみるために新宿にきました」 ジャカルタ在住の家族 「いろんな怪獣映画があるけど、すべてのインスピレーションの原点はゴジラにあると思います」
アメリカから来た観光客 「ゴジラは大好きです。あのゴジラ像があるホテルに泊まっています」 好きすぎるあまり、ゴジラの“お膝元”に宿泊する人もいました。また、アメリカから来た“ゴジラ通”は… アメリカの“ゴジラ通” 「80~90年代のゴジラ映画から好きで、家にDVDがあります」 「ゴジラとメカゴジラが戦う映画が好き」 いずれ“最新版”を見たいとのことです。
タイから来た男の子は、その「メカゴジラ」を持っていました。怪獣に夢中になるのは万国共通のようです。 ◇
さらに、いま話題となっているのが、アカデミー賞授賞式で山崎貴監督たちが履いていた靴、かかと部分に“ゴジラ”の手がついたゴジラシューズ”です。デザインしたのは、日本のアパレルブランドのデザイナー、松井諒祐さん(35)です。受賞の反響を受け、海外からも多くの問い合わせがあるといいます。 hazama デザイナー 松井諒祐さん(35) 「絶対に自分だけではたどり着けなかった舞台に連れて行ってくれて、本当に感謝しかありません」 制作に至ったのは、映画「ゴジラ-1.0」にヒロイン役で出演する俳優の浜辺美波さんがきっかけだったといいます。 hazama デザイナー 松井諒祐さん 「浜辺美波さんに『名探偵コナン 緋色の弾丸』という映画(のイベント)で、拳銃型のヒールのパンプスを履いていただきまして、それをたまたま『ゴジラ-1.0』のプロデューサーが、すごくいいものではないかと目を付けたみたいで。ゴジラの(靴制作)お話をいただいたのは1年くらい前。『ゴジラをモチーフにした靴を作っていただけないか』っていうお話をいただいた」
靴の内側には、映画のロゴがあしらわれているなど、細部にもこだわりがあります。 hazama デザイナー 松井諒祐さん 「ウルトラマンの人形とか、怪獣の人形とかを作るときの素材、型でこの形を作っていて、職人が手作りで1足1足作っている靴になります」 山崎監督たちが履いていた靴は現在販売はしていませんが、夏頃には販売を検討しているということです。