「年金額増えるらしいけどみんなは平均いくらもらってるんですか?」年金一覧表で60歳~89歳までの「厚生年金と国民年金」の平均受給額をチェック
まとめにかえて
今回は、60歳~89歳の年金支給額について見てきました。平均年金受給額で見ても、1ヶ月に受け取れる国民年金の金額は5万6368円、厚生年金は14万3965円です。 厚生年金の平均受給額は15万円弱ですが、実際は税金などが差し引かれるため手取りで受け取れる金額はさらに少なくなります。 また、総務省統計局のデータによると、老後の生活費は単身世帯でも月平均で14万5430円必要という結果がでていることも考えると、年金だけで老後の生活を送ることは非常に厳しいことが容易に想像できます。 以上のことから、老後は年金だけに頼らずに個人で老後の生活を支えるための老後資金づくりが非常に重要だということが言えます。 また、一般的に年齢を重ねていくと病気にかかるリスクや介護が必要になるリスクは高くなります。さらに、マイホームを所有している場合は、年数がたてば修繕費が必要になることもあるでしょう。このような場合、1000万円や2000万円とまとまった資金が必要になることも十分考えられます。 老後資金がいくら必要かは、個人のライフスタイルや家族構成、ライフプラン等に応じて異なります。自分のライフプランを固めた上で必要な老後資金を計算し、着実に老後資金づくりをスタートさせてみてはいかがでしょうか。
参考資料
・日本年金機構「公的年金制度の種類と加入する制度」 ・厚生労働省年金局「令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」 ・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・総務省統計局「家計調査報告(家計収支編)2023年)」
鶴田 綾