「三国志」をデッキ構築型ローグライトにできるものはおるか?ここにいるぞ!『三国・帰途』【げむすぱローグライク/ローグライト部】
本作は「三国志演義」を舞台にしたゲームらしく、踏破したエリアは「領地」として扱われます。それぞれのエリアを一定数「領地」とすると高性能なカードが得られたり、カードのコストが下がったり、ユニーク装備を入手出来たりするので、出来るだけ同じエリアを踏破していくことを狙っていきましょう。
本作の最大の特徴が「武将」カードです。戦闘画面の左側にある「将領リスト」から武将を選ぶと、プレイヤーの手札に武将カードが追加され、手札から使用できます。武将カードは一定のクールダウンターンごとに手札に加えることができ、劉備であれば指揮値の増加、関羽や張飛、趙雲は敵に強力なダメージを与えるカードとして使用できます。特に関羽には「敵を倒せば倒すほど攻撃力が永続強化される」という能力があるため、積極的に使っていきたいところです。
なお、ゲーム開始前の武将参加画面において今までのプレイ周回で得たポイントを消費して各武将の能力をアンロックすることができ、そこで2種類のうちから選んだ1つの能力が武将カードに反映されます。プレイを重ね、武将たちを強化していきましょう。
ステージ1・2での黄巾党との戦いを乗り越え、ステージ3の最後には最終ボス・董卓が待ち構えています。プレイヤーは董卓を倒し、中国大陸に安寧をもたらすことができるのでしょうか?
デッキ構築型ローグライト+「三国志演義」という妙味。武将や兵士たちを組み合わせたビルド追求が熱い
「三国志演義」と言えば、我々日本人にもなじみ深い物語です。横山光輝先生の漫画「三国志」60巻をひたすら読み込んで三国志ファンになったという方も多いでしょうし(筆者はまさにそう)、コーエーテクモの『三國志』『真・三國無双』シリーズからこの物語に踏み込んだ、あるいはそれ以外に翻訳小説や、無数の「三国志演義」を下敷きにした創作作品から入った方も多いかもしれません。
「三国志演義」は英雄たちの一騎当千の戦いぶりや、裏に裏をかく戦略で戦う軍師たちの活躍が魅力の1つではありますが、本作は一定のクールタイムおきに使える「武将カード」という形で、英雄たちの強力さを表現しています。先述した関羽や趙雲、他の勢力でも夏侯惇や孫策は一般の兵士カードと比べて敵に圧倒的なダメージを与える一騎当千の英雄として活躍しますし、軍略家として名高い曹操や諸葛亮は直接的にダメージは与えないものの、その後の展開を大きく有利にする、まさしく軍師な戦いを味わえます。