1日の家事の時間を調べたら共働きなのに予想外の長時間…タイパや時短テクの効率性を考えない時間は無駄?
今の社会で働き方は時間で管理され、仕事時間、睡眠時間、家事関連時間などを効率良くこなさなければ「自分の時間」が作れないと感じてしまいます。日々「タスク」に追われ、タイパ(タイムパフォーマンス)を意識し時短テクニックで時間をやりくりできなければストレスもたまります。「もっと時間があれば良いのに」「自分がもう2人欲しい」。こんな思いは誰しも経験したことがあるのではないでしょうか。 私たちは生きている間に、どんな時間が欲しいと思っているのでしょうか。本当に「豊かな時間」とは一体なんなのでしょうか。 私たち家族の家事関連時間は平均を上回る“長時間”になっていますが、無駄や非効率とはとらえず、かけた時間の長さに心地良い感覚を持っています。それは、私たちにとって家族で共に過ごすそうした時間が豊かだから、ということなのかもしれません。 どんな時間が豊かか、それは人それぞれだと思います。慌ただしく時間に追われる日々の中で、一気に何かを変えることは難しいでしょう。それでも、ふと立ち止まって「私たちにとって豊かな時間はなんだろう」と考え、「効率性を重視した時短やタイパの考え方は人工的なんだ」と思えば、少し気持ちが楽になるかもしれません。 「モモ」に登場する時間泥棒の「灰色の男たち」の正体は、「効率化や資本主義の象徴」「タイパ重視の風潮」などと考察されています。あなたが時間泥棒に奪われ取り戻したいのは、どんな時間ですか?(起業家 小林味愛)