ホンダ シビック Type R：その実力は健在だが価格は高い。

「ホンダ シビック Type R」は”先頭を走る”ことを望んでいるのではなく、表彰台の中央を目指している。

日本の誇るホットハッチ、ホンダ シビック Type Rは、スポーティコンパクトの王座を争うホットな存在だ！

「シビック Type R」の幅を拡大した19インチホイール、最適化されたブレーキシステム。

「ホンダ シビック Type R」の新型を待ち望んでいたのは、私たちだけではない。この日本車がカルト的な人気を誇るのは、その力強いビジュアルアピールと、サラブレッドのドライバーズカーとしての納得できる内面的な価値観にある。何年もの間、このクルマはコンパクトセグメントにおけるスポーティなコンパクトモデルのトップの座を争ってきた。

ホンダ シビック Type Rは、55,500ユーロ（約930万円）から購入できる。

そして、ややエキセントリックさを抑えた329馬力の「Type R」が、ついにラウジッツリンクサーキットでのテストに参加した。「Type R」はそのコンセプトに忠実で、革新的な技術のリストは長く、期待は大きい。そしてテストを通して、その誇らしげな価格設定の正当性を確認したかった。「Type R」の価格は、才能あふれる先代モデルよりも16,000ユーロ（約265万円）以上高いのだから。

特に、よりパワフルなフロントアクスル、より優れたブレーキシステム、より現代的なコックピット、あるいは完全に改良され、いくぶんリラックスしたサスペンションは、レーストラックの外でも感じることができる。しかし、「Type R」は”先頭を走る”ことを望んでいるのではなく、表彰台の中央を目指している。それはギリギリのところで達成されているが、それ以上のものがあるはずだ。先代のリミテッドバージョンは、スポーツタイヤでコンマ3秒速かった。

結論

「Type R」はそのキャラクターを忠実に再現し、細部にわたって改良が施され、今でも最もアクティブな前輪駆動車のひとつである。これまた日本を代表するモデルの1台だ。しかし、その高い価格によって、今や多くの人の手の届かない存在となった。