オライリーの穴を埋める2人の実力者 エンゲルス、ベルナルドのフィットで見える新生・セルティックの中盤
旗手も加えたセントラルMF陣への期待
今夏にMFマット・オライリーを売却したスコットランド王者セルティックでは、中盤の再編が急務だった。昨季のオライリーはMFながらリーグ戦で18ゴール13アシストと大ブレイク。日本代表MF旗手怜央とともに、セルティックの中盤には欠かせない存在だった。 オライリーの穴埋めは重要なミッションだったが、すでに答えは見えつつある。まず1人は、今夏にドイツのアウグスブルクから獲得した21歳のベルギー代表MFアルネ・エンゲルスだ。 セルティックは獲得に1100万ユーロを投じているが、すでに2ゴール2アシストと結果を出している。早くもチームの主力となっていて、この引き抜きは正解だったと言える。 さらにもう1人、ベンフィカから加わった22歳のU-21ポルトガル代表MFパウロ・ベルナルドだ。 昨季はベンフィカからレンタルの形でセルティックに加わっていたが、今夏には完全移籍へと切り替えた。昨季は適応に苦労したところもあるが、6-0で勝利した今節のセント・ジョンストン戦では今季リーグ戦初得点を記録。U-21ポルトガル代表ではキャプテンマークを巻くこともある実力者で、英『Football Fancast』によればクラブOBクリス・サットン氏も称賛する。 「ベルナルドが加入した際に彼はオライリーのポジションを奪うと口にしていたが、洗練された彼のパフォーマンスは確かな実力者であることを示している」 セント・ジョンストン戦ではエンゲルスとベルナルドが先発し、旗手はベンチスタートだった。2人の登場で旗手をローテーションで休ませることが可能となれば、チャンピオンズリーグの方でも多少は戦いやすくなるだろう。 すでにオライリーの穴埋めは可能と手応えを掴んでいるファンもいるかもしれないが、2人はセルティックの中盤を新たなレベルへ引き上げるか。
構成/ザ・ワールド編集部