『極悪女王』クレーン・ユウ役のえびちゃん、15キロ増目標が20キロ増「太りすぎた時は…」 役作りや反響語る
「ヒールになりきらないように意識」 自身との共通点も
大ヒットを記録したNetflixシリーズ『極悪女王』(世界独占配信中)で、ダンプ松本とともに極悪同盟として活躍したクレーン・ユウ(本庄ゆかり)を演じたお笑いコンビ・マリーマリーのえびちゃんにインタビュー。クレーン・ユウとしての役作りや肉体改造、本作参加の反響など話を聞いた。 【写真】肉体改造してクレーン・ユウを熱演したえびちゃんの姿や撮り下ろしカットほか(全16枚)
1980年代にカリスマ的人気で女子プロレス旋風を巻き起こしたダンプ松本の知られざる物語を描いた本作。最恐ヒールに成り上がっていくダンプ松本をゆりやんレトリィバァが演じ、クラッシュ・ギャルズを結成し国民的アイドルレスラーへと駆け上がる長与千種とライオネス飛鳥を、唐田えりかと剛力彩芽がそれぞれ演じた。本格的な肉体改造と長きにわたるプロレス練習によって、プロレスシーンもほぼすべてキャスト自ら熱演。その再現度の高さにも感嘆の声が上がった。 ――プロレスラー役は皆さんオーディションで決まったそうですが、えびちゃんがオーディションに応募した経緯を教えてください。 若手芸人がたくさん参加しているグループLINEに「オーディションの案内が来ました」と連絡があって。私はずっと長澤まさみさんに憧れていて、長澤まさみさんみたいになりたくてもともと女優さんになりたかったんですけど、大好きな菅田将暉さんが「芸人が一番尊敬する職業」と言っているのを聞いて、芸人になったら尊敬されると思って芸人になったんです。なので、おこがましいですが、少女漫画のヒロインの親友とかを演じたいと思っていて、プロレスラーは違うと思ったので最初は受ける気はなかったのですが、マネージャーさんから「絶対やった方がいいよ」と言われて受けました。 ――マネージャーさんが絶対受けたほうがいいと勧めた理由は? Netflixというのもすごいですし、プロレスラー役というのも貴重なので、やらない方が変だよと言われて、じゃあ受けるだけ受けようと思って受けました。 ――クレーン・ユウ(本庄ゆかり)さん役に決まった時はどう思いましたか? めっちゃうれしかったです。たぶんご本人と性格が似ていて、演じていてやりやすかったです。 ――どこが似ていると思いましたか? (ダンプと長与が)VSになった時に中間にいるじゃないですか。私も揉めるのが嫌いで、ごたごたに興味ないこととか、ヒールになりきれないとか、ちょっと適当なところとかが似ているなと思いました。みんなはめっちゃ本人のことを調べて撮影に臨んでいましたが、私は調べたり本を読んだりするのが苦手で、あまり調べないまま撮影に行ってしまって、でもそれで「すごい再現度だね」「雰囲気が似ている」と言ってもらえたということは似ているところがあるんだなと。もちろん動きや技は見ていましたが。 ――本庄さんご本人とお会いした時に、似ているなと感じる部分はありましたか? 北斗晶さんの息子さんの奥さんにプロレスを教えてもらっていたので、息子さんの結婚式に出席させていただいて、その時にご本人たちもいらしていて、ダンプさんがいらないってやったパンを本庄さんが食べているのを見て、似ているなと。私も友達の結婚式とかで、パンいらないからあげると言われて食べていたので。あと、たぶん本庄さんは私の名前を覚えてなくて、「ね、私の子、写真撮ろう」と言われるんですけど、その感じも似ているなと思いました。ゆるい感じが大好きで、一緒にいて落ちつきます。 ――演じる際に意識したことを教えてください。 『極悪女王』では本庄さんがヒールになりきれないというのが描かれていて、本当はベビーフェイスになりたかったのにヒールにならなきゃいけない、でもなりきれないということで、ヒールになりきらないように意識しました。あと、本庄さんは気だるそうに歩くイメージがあるのでそこを意識したり、ダンプさんほど感情を出さないことも意識しました。 ――撮影中にご本人からアドバイスもらうことはありましたか? もらってないです。現場に来てくれたことはありましたが、「私の子、写真撮ろう」「頑張ってね~」みたいな感じで。でも逆に自由に演じられました。温かく見守ってくれて、ああいうお姉さん大好きです。私も本庄さんみたいな大人になりたいです。 ――ダンプさんと長与さんの決別に合わせて、ゆりやんさんと唐田さんが現場で話さなくなったそうですが、えびちゃんはどういう風に現場で振る舞っていたのでしょうか。 あの期間はめっちゃ気まずかったです。私はどっちともしゃべるようにしていて、えりかとトイレ行ってゆりやんさんと鉢合わせて気まずいとか、ゆりやんさんと話していて唐田が1人になっていると気まずいみたいな。気まずくて嫌でしたが、役作りに生きたと思います。 ――ゆりやんさんと唐田さんは、髪切りデスマッチの撮影の前日に話すようになったそうですね。 そうなんです。えりかから「昨日レトリ(ゆりやん)とご飯に行って……」と聞いたときに、「マジでよかった!」と安心しました。 ――気まずい期間はあったものの、基本的には部活のように一体感のある現場だったと聞きました。 本当に仲良かったです。撮影ない日は飲んだり、地方での撮影が多かったので、ホテルに泊まる日はみんなで近くの居酒屋に行って飲んだりしていました。 ――今後もこの関係は続きそうですか? 続くと思います。ゆりやんさんは、吉本の先輩ということもあって、電話もよくします。えりかは週1で飲むぐらい仲良くて、この前、私の実家がある茨城に一緒に旅行に行きました。家も近いのでベンチで飲みながら話したり。みんなと出会えてめっちゃうれしいです。