畑岡奈紗「誤所からのプレー」失格 ポイント加算ゼロ 五輪争いに打撃「ルールはルールなので。しようがない」
◆米女子プロゴルフツアー ショップライト・クラシック 第2日(8日・米ニュージャージー州シービュー・ベイC=6190ヤード、パー71) 畑岡奈紗(25)=アビームコンサルティング=が第2ラウンド(R)前に失格となった。4位だった第1Rで「誤所からのプレー」があったと判定された。世界ランク19位で今夏パリ五輪代表入り圏内の日本勢2番手につける畑岡の今大会でのポイント加算はゼロとなった。古江彩佳と西郷真央がともに68で通算7アンダーとし、首位と3打差の7位。渋野日向子は71で5アンダーの27位。前週の全米女子オープンを制した笹生優花は予選落ちした。 畑岡はまさかの裁定に、ぼう然とするしかなかった。第2R開始前に失格処分が下された。米女子プロゴルフ協会(LPGA)によると、6アンダーの4位で終えた前日の第1Rで「誤所からのプレー」により重大な違反が認められたという。 問題となったのは9番。第2打が茂みに入り、球を見つけ出してからアンプレアブルを選択。だが、米テレビ中継局リポーターからの指摘により、球を捜す時間が規定の3分を超える、3分25秒を要していたことが映像で確認された。結果的に「紛失球」でプレーしたことになった。 9番が最終ホールだった畑岡はスコア提出前に誤りを訂正せず、失格が決定。この日朝、ウォーミングアップ中に事実を知らされ、「ルールはルールなので。しようがない」と話した。 17年のANAインスピレーション最終日にレキシー・トンプソン(米国)が、マークした場所とは違うところから再開したと視聴者に指摘された。誤所からのプレーとスコア誤記で4罰打を科され、優勝を逃した。翌18年から視聴者からの指摘でペナルティーを与えるルールが廃止されたが、今回は実際に現場にいた人からの指摘で該当しない。 パリ五輪選考への影響もある。畑岡は笹生に次ぐ日本勢2番手の世界ランク19位。同22位の古江、同25位の山下と出場枠「2」を巡り、2週後まで争う。畑岡は次週の大会には出場しないため、代表決定直前に行われる20日開幕のメジャー、全米女子プロ選手権で悔しさをぶつけるしかない。
報知新聞社