【広島】痛恨の延長12回サヨナラ負けで借金3…岡本和の“珍打”など不運にも泣く
◆JERAセ・リーグ 巨人3X―2広島=延長12回=(13日・東京ドーム) 広島は、今季初のサヨナラ負けを喫した。今季初の延長戦にもつれた一戦。2―2同点の延長12回、7番手・中崎が踏ん張れなかった。1死から岡本和に左翼二塁打を浴び、続く代打・大城に右中間を破られ、勝負を決められた。0―1の7回、野間の2点二塁打で一時逆転に成功したものの、2戦連続の逆転負け。借金は今季最多タイの3に膨らんだ。 【写真】上部のどこかにボールが… 1点リードの8回は3番手・島内が同点を許した。連打で無死一、三塁のピンチを招き、岡本和のボテボテの打球が遊撃への適時内野安打となった。その後のピンチはしのぎ、9回は守護神・栗林が3者凡退でリズムを作った。延長10回は益田が2死から連続四死球も無失点、延長11回は塹江が1死二塁のピンチをしのいだが、勝利を呼び込めなかった。 右肘の張りから復帰の今季初登板となった森下は、6回1失点と好投した。当初は3月30日の開幕2戦目のDeNA戦(横浜)に先発予定も、登板回避。「遅れた分、しっかりとチームの力に」と臨んだマウンドだった。一時は勝利投手の権利は手にしたものの、今季初勝利はならず。 0―0の6回には、思わぬ形で先取点を奪われた。1死二塁、岡本和の高い飛球は内野フライかと思われた。当の打者もバットをたたきつけて悔しがったほど。だが、打球は天井の懸垂物に挟まって落ちてこず、エンタイトル二塁打(記録は二塁二塁打)の判定。ドジャース・大谷翔平の“ムーンショット”(滞空時間が長い本塁打)ならぬ“ルーフショット”で二塁走者の本塁生還が認められた。 8回にも“珍事”に見舞われた。同点に追い付かれ、なおも2死一、二塁のピンチの場面。松原のファウルゾーンの飛球に対して三塁・田中が捕球を試みたが、三塁エキサイトシートの観客がキャッチ。新井監督は妨害を主張したが、客席ゾーンだったとして判定は覆らず。失点にこそつながらなかったが、不運も続いた後味の悪い敗戦となった。
報知新聞社