共和党のシンボルは「ゾウ」 民主党は「ロバ」が定着も公式には使用せず 米大統領選
5日夜(日本時間)に投票が始まる米大統領選は、共和党候補のトランプ前大統領(78)と民主党候補のハリス副大統領(60)が激突する。シンボルマークは共和党がゾウ、民主党がロバといわれるが、共和党が公式サイトなどで積極的に使用しているのに対し、民主党は公式には「民主党(デモクラッツ)」の頭文字「D」のマークを使っているようだ。 【表でみる】米大統領選でどちらかが敗北した後のシナリオは? 共和党は南北戦争(1861~65年)前の1854年、奴隷制に反対する人たちによって結成された。奴隷解放に尽力したリンカーンをはじめ、第2次世界大戦後はアイゼンハワー、ニクソン、フォード、レーガン、ブッシュ父子、トランプの各氏を輩出。今回返り咲きを目指すトランプ氏は、3回連続の大統領候補への指名となった。 一方の民主党は共和党より早い1820年代に活動を始めた。第2次大戦後に選出された大統領はトルーマン、ケネディ、ジョンソン、カーター、クリントンの各氏、初の黒人大統領であるオバマ氏、現職のバイデン氏となっている。ハリス氏が当選すれば、女性初でインド系初の大統領となる。 民主党のシンボルがロバといわれるようになったのは、1828年の大統領選で勝利したジャクソンが、対立候補から「ジャッカス(雄ロバ)」とからかわれた際、ジャクソンがそれを逆手にとってポスターに使ったのが最初という。 一方の共和党は、リンカーンが南北戦争の際、党の力強さを示すためゾウを新聞に掲載したのが始まりといわれている。 両党はいずれも19世紀から活動を始めた伝統ある政党で、1852年以降の大統領は全て、共和党員か民主党員という。