覚えておくと絶対役立つ…企画を立てるときの「2つのケース」
● 共通するトピック 「作家」というからには、台本か何かを書いているのかと思う人もいるだろう。それも仕事の1つではあるが、それだけではない。 ここで僕たちが、普段どんな仕事をしているのか、簡単に紹介したい。YouTube作家としての基本は、もちろん「企画」を生み出すことにある。 ここからの話は、YouTubeに限らず、いろんな業界で企画・クリエイティブ・マーケティング関連の仕事をしている読者にとって、共通するトピックかもしれない。 ● 企画を立てるときの2つのケース 少し違う点を挙げるなら、僕らの場合、企画には大きく分けて2つのケースがあるということだ。 ❶ 自分自身のチャンネルの企画を考えるケース ❷ ほかのYouTuberのチャンネルの企画を考えるケース それぞれを説明することにしよう。 ● ❶ 自分自身のチャンネルの企画を考えるケース 自分が運営するチャンネルの企画は、そもそもチャンネル自体を「誰に向けた」「どんなチャンネルにするか」のコンセプトを決める段階から始まる。 そして、そのコンセプトにのっとったチャンネル運営をするうえで、どんなコンテンツを継続して企画していくかを考える。 業務を分担したり外注したりすることもあるが、企画・構成・演出・編集・サムネイル作成・タイトル作成・アップロードなど、動画配信に関わるすべてを自分たちでやることも多い。 これは企業における「ブランディング」と同じで、アウトプットのクオリティや全体の雰囲気に統一感を出すためだ。 ● ❷ ほかのYouTuberのチャンネルの企画を考えるケース ほかのYouTuberに提案する企画には2種類ある。 1つは、日常的に配信しているチャンネルでの企画だ。僕たちは、これを「日常企画」と呼んでいる。 この場合、これまでとは異なる切り口や構成でのアイデアを、20~40ほど提案する。幅広く方向性を打ち出して、会議などで話し合いながら進めていく。 2つめは、ロケやほかのYouTuberとのコラボなど、大がかりな準備が必要な「大型企画」だ。 この場合も、企画・構成・演出・編集などをすべて手がけることもある。 ● 自社の事業なのか クライアントワークなのか 普段、そのチャンネルでやっている企画であれば、ある程度はYouTuberが自らコントロールできるが、未経験の大型企画では、ちょっと勝手が違ってくる。 だからこそ、準備や手配など細かい部分も含めて、仕事を請け負ったYouTube作家の出番なのであり、撮影当日のディレクションや監修、スケジュールの調整まで、僕たちが行うこともあるのだ。 ビジネス的にざっくりとその違いを言うならば、自社の事業なのか、クライアントワークなのかで、違ってくるということになる。 ※本稿は、『YouTube作家がこっそり教える 「ウケる企画」のつくり方』(ダイヤモンド社)より一部を抜粋・編集したものです。
こす.くま