『エイリアン:ロムルス』最も恐ろしいのはフェイスハガー 監督が徹底した恐怖描写「本物を置いた方がずっと効果的」
アルバレス監督は、シリーズを代表するゼノモーフ(エイリアン)はもちろん、宿主に張り付いて寄生卵を産み付けるフェイスハガーも実写で製作し、製作現場でラジコンを自ら操作する動画をSNSに投稿していた。
フェイスハガーを「最も恐ろしいクリーチャー」と表現するアルバレス監督は、「もし自分がフェイスハガーとゼノモーフのどちらかと向き合うことを選ぶとしたら、多分ゼノモーフを選ぶと思います。なぜなら、その方が早く死ねますから」と語るほど。「フェイスハガーだと、喉にチューブを入れられて受胎させられ、もう大丈夫だと思っていたら、最悪の事態が待っていて、クリーチャーが胸を破って飛び出してくるんです。それはいい方法ではありません」と続けると、「だから私は、彼らが脅威の最前線にいる姿をもっと見ることができる映画を作りたかったんです」と本作での“大活躍”を予告した。 ホラー描写においては「バイオレンスに重きを置くことはせず、この生き物が現実世界に存在したらどういったものになるかという感じにしたかった」とこだわりを明かすアルバレス監督。「母なる自然は時にとても暴力的になりえます。出産や動物のライフサイクルは、とても暴力的なものが伴います。でも私は、それが本物であり、あるスピーシーズ(種)の誕生のドキュメンタリーのように感じられるように、時間をかけて撮影したかったんです」と熱心に語っていた。(編集部・倉本拓弥)