「年齢も性別も関係ない」ロリータファッションに1800万円、50代男性がハマった“多様性の世界”
通報されて職務質問
ロリータファッションをしていて嫌な思いをしたことはあるか聞いてみた。 「今はほとんどないですが、昔は好奇な目で見られることもありました。昔、ロリータファッションで田舎の駅に降りたら、そこで通報されたみたいで(笑)。警察に職務質問されたことがあります。人生で初めての職務質問でしたね(笑)。 今は嫌な思いをすることはないです。強いてあげるなら、“写真撮ってもいいですか”って聞いてきてくださる人にOKを出すと、それを見た周りの人たちも一斉に撮り出すこと。特に外国人の方はすごいですね。あれはちょっと困ることかな。あと、ロリータ服って、着ているだけで大変なんですよ(笑)夏は暑いし、冬は寒いし。でも、それ以上に楽しいんです」
ロリータ服に年齢も性別も関係ない
ロリータファッションの魅力をあらためて尋ねると、 「もう全部です、全部! 素晴らしさをうまく言葉にできないので、偏見なしで、一度だけ着てみてほしい。着てみたら、ほとんどの人は“すごい!”って思うはずです。その感情や、ロリータの服を着ることに、年齢も性別も関係ないです。私の知っている人で70代のロリータの方もいますが、本当に素敵なんですよ。私も、これから先もずっとロリータを続けていくつもりです」 心からロリータファッションを愛し、ポジティブに楽しんでいることが伝わってくる。 インタビュー中のオンプさんの語り口は、ゴルフや映画鑑賞などのいわゆる普通な趣味を語る50代男性と変わらなかった。 「偏見なしで」 オンプさんの言葉が響く。