【陸上】男子短距離・九鬼巧が今季限りで引退 IH100m連覇、アジア選手権出場など足跡残す
9月7日、男子100mの九鬼巧(NTN)が24年シーズンをもって引退することを発表した。 【画像】SNSで引退を発表した九鬼巧 九鬼は1992年生まれの32歳。小学生時代から全国大会に出場し、和歌山・文成中では全中で100m8位入賞を果たしている。 和歌山北高の2年時にブレイク。09年6月に10秒34をマークし、翌月には世界ユース選手権で6位と健闘。直後の奈良インターハイでは2年生優勝も飾った。また、12月の東アジア大会では4×100mリレーで銀メダル獲得に貢献している。翌年には世界ジュニア選手権(現・U20世界選手権)に出場したほか、沖縄インターハイでは男子100mで25年ぶりとなる大会連覇も達成した。 早大進学後、2年目で迎えた12年には日本選手権予選で10秒23とロンドン五輪の参加標準記録Bを突破。決勝では2位に食い込み、ロンドン五輪の代表に選出。4×100mリレーの補欠として、出場は叶わなかったものの、日本代表として名を連ねた。 13年日本インカレでは10秒19の自己新で学生タイトルも手にした。大学卒業後はNTNに所属。日本選手権では12年から15年を除き18年まで6度入賞を重ね、17年アジア選手権にも出場を果たしている。 九鬼は自身のSNSを通じて、「2024年シーズンをもって引退することを決断しました。10月末までは試合があるので、今は残された時間で最高の走りをするために準備をしています。自身の競技生活にピリオドを打つまでサポートをしていただけた会社にはとても感謝しています」とあいさつ。今後は9月の全日本実業団選手権や10月のところざわアスレチックフェスティバルなどに出場するとしており、引退レースは10月26日に地元・和歌山で行われる西田修平記念を予定している。
月陸編集部