「70歳代で貯蓄3000万円以上」そんなうらやましい世帯はどのくらいいるのか。老齢年金「厚生年金・国民年金」受給額は月いくら?
「定年退職」と聞くと何歳をイメージされますか? 一昔前は「60歳定年」が一般的とされてきましたが、最近は様子が変わってきているようです。 ◆【図表・グラフ】70歳台世帯の貯蓄・年金データをチェック! 12月20日に厚生労働省が公表した「令和6年 高年齢者雇用状況等報告」によると、70歳までの就業機会を確保している企業が年々増えていることがわかりました。 平均寿命が延び人生100年時代と言われるこのご時世ですが、今の70歳代はどのくらいの資産を持っているのでしょうか。 今回は、70歳代の貯蓄額や年金受給額について確認していきます。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
70歳代で「貯蓄3000万円以上」の夫婦世帯はどのくらい?平均と中央値はいくらか
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(令和5年)によると、70歳代・二人以上世帯で貯蓄3000万円以上あるのは約2割でした。およそ5世帯に1世帯となっており、70歳代で貯蓄3000万以上は難しいことがわかります。 ●【70歳代・二人以上世帯】の貯蓄3000万円の割合 ・19.7% ●【70歳代・二人以上世帯の貯蓄額】平均と中央値 ・平均:1757万円 ・中央値:700万円 一方で、平均は1757万円、中央値は700万円まで下がるため、70歳代でも貯蓄額には世帯差が大きいことがわかります。
【厚生年金と国民年金】平均年金月額はいくら?データで見る
では、老後の柱である公的年金は平均でみなさんどれくらい受給しているのでしょうか。 厚生労働省年金局「令和5年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」より確認します。 ● 厚生年金の平均年金月額 〈全体〉平均年金月額:14万6429円 ・〈男性〉平均年金月額:16万6606円 ・〈女性〉平均年金月額:10万7200円 ※国民年金の金額を含む ●国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額 〈全体〉平均年金月額:5万7584円 ・〈男性〉平均年金月額:5万9965円 ・〈女性〉平均年金月額:5万5777 厚生年金の平均月額は14万円台、国民年金だと5万円台でした。 ただし、年金は加入状況により個人差が大きくなっています。 国民年金は自営業や専業主婦の方が、厚生年金は会社員や公務員などが加入しますが、加入期間や、厚生年金の場合は収入に応じて将来の受給額が異なります。 夫婦で加入している年金によっても老後の年金額は異なりますので、早くからねんきん定期便やねんきんネットなどで加入期間や将来の受給予定額を確認されるとよいでしょう。