万博への子ども無料招待事業めぐり「安心して連れていけない」 大阪府の教職員組合が学校単位での参加中止求める 工事現場での爆発事故受け
大阪府が計画している、大阪・関西万博への子ども無料招待事業をめぐり、大阪教職員組合は府と府教育委員会に学校単位での参加の中止を求めました。 3月に会場の工事現場で起きた爆発事故を受け「府や府教委が責任をもって安全・安心を確保したとは思われず、子どもを安心して連れていけない」などととしています。 大阪府は、府内の4歳から18歳までの子どもを万博に無料で招待する事業を進めています。 これに対し大阪教職員組合は、夢洲の万博会場の工事現場で3月、可燃性ガスへの引火による爆発事故が起きたことを問題視し、4月に知事と教育長に情報提供を申し入れました。 組合は5月、府の教育庁から文書で回答を受けたものの「爆発事故についての説明が不十分。子どもの安全やいのちが保障されているとは思えない」などとして5日、府と府教委に対し、学校単位での子ども招待事業の中止を申し入れました。 大阪教職員組合の米山幸治書記長は「爆発事故についての回答は『万博のホームページを見てください』だけ。府や府教委の責任はどうなっているんだろうと改めて感じた」と話しました。 申し入れを受けた府教委は「爆発事故など各課題については認識している。学校現場が安心して参加できるよう引き続き調整を続けていく」とコメントしています。
ABCテレビ