国の債務超過702兆、22年度 15年連続で過去最悪更新
財務省が政府全体の財政状況をまとめた「国の財務書類」の最新版が22日判明した。負債が資産を上回る「債務超過」の額が2022年度末で702兆円に達し、21年度末から15兆円増えて15年連続で過去最悪を更新した。物価高対策に伴う巨額の補正予算で借金となる国債を大量に発行したことなどが響いた。近く公表する。 債務超過は全ての資産を売っても負債を返せない状態で、企業であれば存続が危ぶまれる事態を意味する。国は企業と異なり、直ちに問題が生じるわけではないが、深刻な財務状況が改めて浮き彫りになった。 22年度末の負債は1442兆7千億円で、21年度末から31兆7千億円増えた。