埼玉パナソニックワイルドナイツ、ラストゲームを前にした堀江翔太、決戦を前にした松田力也に話を聞く。リーグワン プレーオフ決勝
「一生懸命ハードワークし過ぎると、周りとのコミュニケーション取れなくなってしまうし、チームはアタックもディフェンスも、きっちり決められていることが少ないので、プレー中のコールのクオリティが高くないとできない。準備の中でベーシックはコミュニケーションだよ、とチームに言っていきたい」と冷静に話した。
決勝戦は堀江、そしてSH(スクラムハーフ)内田啓介のワイルドナイツでの最後の試合となる。
松田は、「堀江さん、ウッチーさんの最後の試合だと考え過ぎると硬くなるので、いつも通りやることがチームへの貢献になるし、終わって勝っているのがベスト」としみじみと語った。
国内ラストダンスになるHO堀江本人は、「(国立のような)いい会場でできるのはなかなかないので、感慨深いし、最後に決勝に出られるのは感謝したい。1つのチームでやり続けることはなかなかないので、何となく終わりか、という感じ」。
「決勝のために一歩ずつ、チームとして頭を働かせる癖がついたので、いろいろ考えるのは、引退して数週間して、もうトレーニングしなくてもいいと思ったときだと思う」。
「決勝ではいつも通り、ハードワーク、一生懸命している姿を見せたい。アラフォーのおじさんでも頑張っている姿を、常に見せたいと思っている。結果はどうあれ、勝っても負けても、せっかくやってきたのに出さないのは後悔になるので、やってきたことを出すことに集中したい」と笑顔を見せた。
昨季の借りを返すべく司令塔のSO松田がアタックをリードし、後半からの出場が予想されるHO堀江が試合を締めた先には、きっと、青い歓喜が待っている。
文/写真:斉藤健仁
斉藤 健仁