運転免許学科試験の20言語対応 運用開始から1か月 外国語での受験者数400人以上増加 愛知県
愛知県は運転免許学科試験の対応言語を20言語に拡大しましたが、これにより外国語での受験者が増加しています。 これまで運転免許の学科試験の外国語対応は、英語・ベトナム語・ポルトガル語・中国語の4言語のみでしたが、今年6月24日から韓国語やスペイン語、ロシア語など16言語が追加されました。 20言語での受験に対応しているのは、普通自動車や大型車両の運転に必要な第一種免許、旅客自動車(バスやタクシーなど)を運転するために必要な第二種免許、仮免許の学科試験で、原付免許は対象外です。 県警によると、対応言語を増やした背景には、物流業界の「2024年問題」をはじめとする人手不足の深刻化があるとしています。 今年3月に政府が、外国人労働者を中長期的に受け入れる特定技能制度の対象に自動車運送業を追加することを決定し、5月13日には警察庁が「外国語による学科試験等の実施の拡大を始めとする外国人が円滑に運転免許を取得できる環境の整備について」という通達を出したことで、愛知県でも具体的な検討や準備を開始。人手不足解消に向けて、外国人労働者の受け入れが拡大している中、外国人が運転免許を取得しやすい環境が整備されました。 運用開始から1か月ほどが経過した現在、外国語での受験者数を2023年7月と比較すると、第一種免許、第二種免許、仮免許の学科試験受験者数の合計で400人以上増加しているということです。