実は機能素材の“GORE-TEX”は種類がいっぱい。用途に合わせて賢く選ぼう
キャンプや登山をしている人であれば、一度はお世話になっているはずの「GORE-TEX」。優れた防水性と防風性で、着用者の体を風雨から守ってくれる高機能素材です。アウトドア用のシューズやウェアだけでなく、ビジネスシューズやスニーカー、コートなどにも採用されているので、梅雨の時期に愛用しているという人も多いかもしれません。 【全画像をみる】実は機能素材の“GORE-TEX”は種類がいっぱい。用途に合わせて賢く選ぼう
GORE-TEXファブリクスの構造
「GORE-TEX」とはゴア社が提供するブランド名。生地のことはGORE-TEXファブリクスと呼ばれ、その生地が採用された製品のことをGORE-TEX プロダクトと言います。GORE-TEXファブリクスの優れた防水・防風・透湿性を支えているのが、生地と生地の間にあるメンブレン。「蛍石」という天然の鉱石から作るePTFE(延伸ポリテトラフルオロエチレン)という素材が元になっています。
「GORE-TEX PRO」シリーズ
で、このGORE-TEXファブリクス、実は一種類ではないんです(どれもこれも「GORE-TEX」と呼んでしまいがちですが)。 たとえば、より過酷なアウトドア環境での着用を想定したより丈夫で高い耐久性を持つ「GORE-TEX PRO」というものがあります。一般的なGORE-TEXファブリクスは、織物の表地、メンブレン、編物の裏地という3層構造になっていますが、GORE-TEX PROの場合は耐久性を高めるために裏地も織物になっています。 さらに、GORE-TEX PROには、以下の3種類があります。 強靭性を高めた「GORE-TEX PRO most rugged technology(モスト ラギッド テクノロジー)」 透湿性を高めた「GORE-TEX PRO most breathable technology(モスト ブリーザブル テクノロジー)」 ストレッチ性を備えた「GORE-TEX PRO stretch technology(ストレッチ テクノロジー)」 GORE-TEX PRO プロダクトを作るメーカーは、この3種類のテクノロジーを組み合わせて1つの製品を作ることができるのだそうです。ユーザーの極めてニッチな要望にも応えることができる話ですね。