「生き延びた」K-POPアイドルへの厳しい道のり BLACKPINKのロゼが乗り越えた「トラウマになるような経験」
「APT.」で世界的に愛されているBLACKPINKのロゼが、ニューヨーク・タイムズ(NYT)のインタビューで、K-POPアイドルになるまでの厳しい道のりについて語り、「私は生き延びた」と振り返った。 ■ロゼ独白、最も辛かったことは「K-POPのファン文化」【写真】 (西日本新聞社と友好関係にある韓国・釜山日報社のWEB記事を翻訳しています) 11月23日(現地時間)に公開されたインタビューで、ロゼは初のソロフルアルバムについて、「いつかアルバムを出すのが夢だったけど、実現するとは思わなかった」と語り、「昨年制作を始めたときには、自分自身をすごく疑った」と胸の内を明かした。 ソロアルバム『rosie』、12月6日にリリースされる。ロゼは、「自分とともに成長した、わたし自身が共感できる音楽を作りたいという強い願望があった」とアルバム制作の動機を語った。 ニュージーランドで韓国人移民の両親のもとに生まれ、8歳のときオーストラリアに移住したロゼは、2012年に15歳でYGエンターテインメントのオーディションを受けて合格し、韓国で練習生としての生活を始めた。 4年間の練習生時代について、「朝9時半に起きて深夜2時まで練習した。一人で練習室を使いたくて退勤時間の後もレッスンを続ける日が多かった」「練習生に関するコンテンツは確実に美化されている」と述べた。 そして、「練習生時代は何といっても孤独だった。自分が経験する孤独を理解できず、トラウマになるような経験だったが、生き延びた」と語った。 それでも耐えられた理由については、「遠くまで来てしまったから。オーストラリアに戻り、失敗について説明するのは嫌だった」と明かした。 BLACKPINKとしてデビューするまでの過程については、「最初の数年は個人的にすごく苦しかったが、数年後にはある程度慣れて、新しい世界に馴染む方法を学ぶようになった」と振り返る。また、「多くの女性アーティストの音楽を聞いて共感し、苦しい時期を乗り越えた」とも語った。 最も辛かったことを質問すると、ロゼは「K-POPのファン文化」と即答。「常に完璧な方法で自分を見せるように訓練された。オンラインでファンと交流する際も同様だった」「自分の感情や経験について話す訓練は受けていなかった」と語った。 オンライン上での女性アーティストへの嫌がらせについて尋ねると、ロゼは涙を流した。実際に嫌がらせを受けたことがあるかという問いに対して、「あったと思う」と答え、「私は感情的に反応したくないタイプだけれど、実際にそのようなことが起きると、本当にものすごく嫌な気分だった」と明かした。そして、「曲を作ることで自分を守ろうと思うようになった」と語った。 「作曲は本当に必要なときに、祝福のように私のもとに訪れた。抱えている大きな悩みを曲に込めると、苦しみが心から離れていく。時にはその曲が気に入らず、『まったく助けにならなかった!』と思うこともあるけれど(笑)。そういう曲はアルバムには入れていない」 ニューヨーク・タイムズはまた、K-POPの芸能事務所がアイドルの恋愛に厳しい規則を設けていることにも触れた。 ロゼは「それは正常ではなかったし、今でも正常ではない」と考えを明かした。「私もそれが正しいとは思わないし、(恋愛について)話したことはない」「教えたり、話したりする必要もないと思っている」と答えた。リュ・ソンジ記者